Microsoft Teamsのコネクター機能の廃止によりTeamsのワークフロー機能を使用したWebhook送信に変更されました。
Teams上に表示されるメッセージの表示がアダプティブ カード形式に変更されました。
以前のバージョン
バージョン8.0.42.0
HTTPリクエストの送信(通常コマンド、サーバーサイドコマンド)
HTTPS通信を行う場合、セキュリティの観点からSSL証明書の認証が必要になりました。無効な証明書または証明書を設定していない場合、コマンド実行は成功しません。
「HTTPリクエストの送信」コマンドの実行を成功させるには、自己証明書の設定手順を参考に有効な証明書を設定してください。
通常コマンドを利用する場合は、クライアント側のマシンに証明書をcertmgr.mscから登録しておく必要があります。
サーバーサイドコマンドを利用する場合、サーバー側のマシンにcertmgr.mscから証明書を登録しておく必要があります。
サーバー管理ポータルの自動ログアウト設定
バージョン8.0.42.0から「サーバー管理ポータルの自動ログアウト設定」の既定値が以下のように変更されました。
一定時間操作がない場合にログアウトする:有効
自動ログアウトされるまでの時間(単位:分):1440
画像アップロード型セル
バージョン8.0.20.0以前のFGCPファイルを開いた場合、互換性を保つために[アップロード画像ファイルの拡張子制限]は、次のように設定されます。セキュリティを高めるためにも、必要な拡張子のみに適宜変更してください。
.art, .bmp, .cmx, .cod, .dib, .gif, .ico, .ief, .jfif, .jpe, .jpeg, .jpg, .pbm, .pgm, .png, .pnm, .pnz, .ppm, .ras, .rf, .rgb, .svg, .tif, .tiff, .wbmp, .xbm, .xpm, .xwd
データ入力規則
バージョン6以前の入力規則のエラーメッセージの横幅は、対象のセルのサイズに関わらず常に205ピクセルで表示されていました。
バージョン6以前の表示
バージョン8.0.5.0~8.0.20.0では、エラーメッセージは対象セルの横幅の半分のサイズで表示されます。たとえば、セル幅が410ピクセルの場合には最大サイズである205ピクセルで表示されますが、セル幅が80ピクセルの場合にはエラーメッセージの横幅は40ピクセルとなります。
バージョン8.0.5.0~8.0.20.0の表示
本現象はバージョン8.0.5.0~8.0.20.0における不具合です。
入力規則のエラーメッセージ表示幅が以前のバージョンと異なる場合がある
8.0.40.0ではエラーメッセージの横幅は対象のセルの幅と同じサイズとなり、その幅が205ピクセルを超える場合、最大サイズである205ピクセルで表示される仕様となります。
バージョン8.0.40.0の表示
バージョン8では、Webブラウザーのウインドウサイズに合わせて動的にレイアウトが変化する「比率配分」や「自動調整」の機能が追加されました。これによりエラーメッセージの横幅が対象のセル幅を超えて表示することはできなくなりました。これはバージョン8.0.5.0~8.0.20.0の不具合に対する動作改善であり、バージョン6以前に対する仕様変更です。
PDFエクスポート
バージョン8.0.5.0以上、かつ8.0.20.0以下のFGCPファイルを開いた場合、動作の互換性を保つために[エクスポート処理を非同期で実行]プロパティは無効となります。それ以外のバージョンで作成されたFGCPファイルを開いた場合は、既定の値である有効が設定されます。
レポートのエクスポート
以前のバージョンでは、[レポートのエクスポート]コマンドで複数のレポートを連結した場合、異なる用紙サイズや異なる印刷の方向が含まれていても最初のレポートの設定がすべてのページに適用される動作となっていました。バージョン8.0.40.0では、個々のページに設定された用紙サイズと印刷の方向が適用された状態でエクスポートされるようになりました。
チーム開発機能使用時のレポートデザイナーの設計時設定変更における動作
以前のバージョンでは以下の設定値は保持されてなかったため、チーム開発の管理対象外となっていました。バージョン8.0.40.0では以下の設定値はチーム開発の管理対象となったため、変更しようとした場合には[必要な変更のチェックアウト]ダイアログが表示されます。
グリッドの表示、グリッドにスナップ、ガイドにスナップ、拡大率、グリッドの幅、プロパティモード、ルーラーの表示、プロパティ設定とデータの領域幅
コンボボックス型セル
[ロードオンデマンド]を有効に設定した場合、以前のバージョンではサーバーからすべてのデータを読み込み、Webブラウザー上で表示するコンボボックスの項目を500個ずつ生成する動作となっていました。バージョン8.0.20.0では、サーバーから読み込むデータを500個ずつ行う動作に変更しました。
エクスポート処理における画像の解像度が以前より低下します。画像にはボタン型セルなど、エクスポート処理時に画像として扱われるものも含みます。
(※上が以前のバージョン、下が8.0.20.0以降のバージョン)
Oracle Database
以前のバージョンでは、[行のバージョン管理フィールド]プロパティにTIMESTAMP型だけでなく、DATE型のフィールドを選択できました。バージョン8.0.20.0では、TIMESTAMP型のフィールドのみを選択できます。
DATE型の精度は1秒であるため、同時実行制御のために使用することは推奨されません。以前のバージョンで作成したプロジェクトで、[行のバージョン管理フィールド]プロパティにDATE型のフィールドを設定していた場合、その設定は保持されます。しかし、TIMESTAMP型のフィールドに変更することを強く推奨します。なお、一度TIMESTAMP型のフィールドを選択すると、選択肢にDATE型は表示されなくなります。
PostgreSQL
以前のバージョンでは、[行のバージョン管理フィールド]プロパティにtimestamp型だけでなく、date型のフィールドを選択できました。バージョン8.0.20.0では、timestamp型のフィールドのみを選択できます。
date型の精度は1日であるため、同時実行制御のために使用することは推奨されません。以前のバージョンで作成したプロジェクトで、[行のバージョン管理フィールド]プロパティにdate型のフィールドを設定していた場合、その設定は保持されます。しかし、timestamp型のフィールドに変更することを強く推奨します。なお、一度timestamp型のフィールドを選択すると、選択肢にdate型は表示されなくなります。
以前のバージョンでは、Tableデータ領域の詳細領域にデータセットからフィールドをドラッグ&ドロップした場合、自動的に集計行部分が作成されました。バージョン8.0.20.0では、集計行部分は自動では作成されません。
以前のバージョンでは、Tableデータ領域などの拡張領域を設定するためにコントロールアンカーポイントをドラッグした際、その領域を表す実線が表示されました。バージョン8.0.20.0では、この実線は表示されません。
パスワードリセットページへのリンクのメール送信
以前のバージョンではパスワードリセットページへのリンクのメール送信に回数制限はありませんでしたが、同日に5回までに制限されるように変更しました。
最大同時接続数を超えた場合の管理者へのメール送信
以前のバージョンでは最大同時接続数を超えた場合の管理者へのメール送信に回数制限はありませんでしたが、同一ユーザー毎に30分に1回までに制限されるように変更しました。匿名ユーザーは接続元に関わらず同一ユーザーとみなされます。
ワークフローの「一度だけリマインダーコマンドを実行する」を選択した場合のメール送信コマンドについて
以前のバージョンではメール送信コマンドが失敗した場合、成功するまで再試行を行っていましたが、最大14回までとする制限を追加しました。
全般
以前のバージョンでは無効化時に設定される透過性は、WindowsのWebブラウザーでは0%(opacity: 1)、iPhoneのSafariでは60%(opacity: 0.4)と表示するWebブラウザーに依存していました。バージョン8では、すべてのWebブラウザーで透過性が30%(opacity: 0.7)となるように変更されました。なお、この透過はスタイル適用前の状態です。たとえばスタイルで50%の透過性(opacity: 0.5)を設定している場合、最終的な透過性は65%(opacity: 0.35)となります。
テキストボックス型セル
セルの書式設定による表示内容をExcelと同一にしました。セルの書式設定にてユーザー定義「#」と設定し、セルの内容が「0」の場合、バージョン6以前は「0」と表示されていたところを、バージョン8以降では空白になります。
ログインユーザー型セル
ユーザーの画像(アイコン)が円形にトリミングされるようになりました。
以前のバージョンでは、セルの最小幅が決まっており設定したセル幅に関わらず最小サイズが優先されていました。バージョン8では、設定したセル幅が採用され、ユーザー名をすべて表示しきれない場合には省略記号である「...」が表示されるようになりました。
ワークフロー担当者通知の数が99を超えた場合には、実際の数ではなく常に「99+」と表示するように変更しました。
リピーター型セル
リストビューの列と連結しているセルの値変更が発生した場合、以前のバージョンではリピーター型セル上のデータのリセット処理が発生していたため、連結していないセルにおける変更値が初期状態に戻るという動作が発生します。バージョン8では、データのリセット処理は行われないため、連結していないセルの変更値は維持されます。
本変更により、以前のバージョンと比較してリピーター型セルの表示に著しく時間がかかる場合があります。たとえば、データソースとするリストビューがテーブルデータを全件表示する設定となっており、その後のページロード時のコマンドに設定されているクエリーコマンドによって大幅に表示件数が絞られる場合、一度に大量の変更が発生することから変更量に応じてリピーター型セルの描画に時間がかかります。この場合、データソースとするリストビューの設定において[ページ表示時にリストビューのデータを読み込まない]プロパティを有効にすることで、パフォーマンスを改善できます。
日付型セル
入力用のセル型
以前のバージョンの場合、テキストボックス型セルや日付型セルなど、入力用のセル型は無効状態であっても文字列の選択が可能でした。バージョン8では、無効状態の場合には文字列の選択はできないように変更されました。
メニュー型セル
以前のバージョンでは、メニュー項目の文字列がセル幅を超えている場合であっても横スクロールバーは表示されませんでした。バージョン8では横スクロールバーが表示されるようになりました。
ポップアップウィンドウの終了
以前のバージョンでは、[ポップアップウィンドウの表示]コマンドの[受け渡す値]で指定したセルがリストビュー上のセルである場合、遷移元ページのリストビューでは戻された値に合致するリストビュー内の行が選択された状態になるのみで、リストビュー内の値は上書きされませんでした。バージョン8では、通常のセルの値を受け渡した時と同様に、戻された値でリストビュー内の値が上書きされるように動作が変更されました。
[条件分岐]コマンド
[リストビューの列カスタマイズ]コマンド
[メール送信]コマンド
本文内の特定の箇所に数式やセル参照を記入できるようにしました。
以前のバージョンでは文字列として扱われていましたが、本バージョンより[メール送信]コマンドの内容に「[=(※)]」といった文字列が存在する場合、その値はセル参照や数式として扱われるようになります。(※は「A1」や「TODAY()」、「1+1」などのセル参照や数式です)
「日本語入力モード」機能の廃止
テキストボックス型セル、コンボボックス型セル、およびユーザー選択ボックス型セルに存在した「日本語入力モード」機能を廃止しました。これはInternet Exprolerでのみ動作する機能であるためです。
[遷移先ページのクエリー結果と並べ替え結果のキャッシュを削除する]オプションの動作
[ページ遷移]コマンド、および[ポップアップウィンドウの表示]コマンドの[遷移先ページのクエリー結果と並べ替え結果のキャッシュを削除する]オプションを有効にした場合、リストビューヘッダーのフィルターの結果も削除されるようになりました。
クリックによる背景画像コマンド実行判定
日付を出力する関数の出力結果の違い
NOW()やTODAY()などの日付を出力する関数を使用して「テキスト」型のフィールドにデータを登録した場合、以前のバージョンでは日付が文字列として登録されていましたが、日付のシリアル値が登録されるように動作が変わりました。
数式の計算結果における小数点の有効桁数
たとえば割り切れない計算である「=1/3」のような数式を設定した場合、以前のバージョンの有効桁数は小数部14桁でしたが、バージョン8では小数部16桁が出力されるように動作が変わりました。
桁数が多い小数値の文字列への変換
小数部の桁数が16桁以上の値がサーバーサイドの処理で文字列に変換される場合、以前のバージョンとは出力される値が異なる場合があります。たとえば「0.39583333333333331」が文字列に変換された場合、以前のバージョンでは「0.395833333333333」となっていましたが、バージョン8では「0.3958333333333333」となります。これは.NET Frameworkから.NET 6へ移行したことによる変更です。
PDFエクスポート/Excelエクスポート(ページ)
バージョン6の場合、[エクスポート先のファイルパス]プロパティに指定したファイル名にアルファベットの大文字を使用してもすべて小文字で出力されていましたが、指定した通りの大文字・小文字のファイル名で出力されるように動作が変更されました。
[リストビューのデータ受け渡し]コマンド
数値や日付セルの表示内容
リストビューにて、数値や日付セルの幅が表示領域に満たない場合に「#」と表示されていた部分を表示できる部分まで表示し、表示できない箇所は「…」と表示するようになりました。Excel出力した場合はこれまで通り「#」表示になります。
非表示リストビューにおける行選択動作
以前のバージョンの場合、リストビューを非表示にしている状態ではリストビューの行選択動作は行われませんでした。そのため、たとえばJavaScript APIを使用して行の選択を行ったとしても、選択行表示パネル型セルに選択した行が表示されることはありませんでした。バージョン8では、リストビューが実際に表示されているかどうかにかかわらず行選択動作が行われるように変更されました。
カレントレコードのキャッシュ動作
以前のバージョンの場合、リストビューの新規行を選択してカレントレコードなしの状態にした後にページを遷移しても、キャッシュされた以前のページ遷移時のカレントレコードが表示されていました。バージョン8では、カレントレコードがキャッシュされなくなり、カレントレコードなしの状態でページ遷移した場合には値は表示されません。なお、互換性維持のため、本動作はバージョン8上で新規に作成した[ページ遷移]コマンド、および[ポップアップウィンドウの表示]でのみ適用されます。以前のバージョンで作成されたコマンドは、削除して再作成しない限り以前の動作が保持されます。
複数行選択時の削除動作
以前のバージョンでは複数選択し、行ヘッダーのコンテキストメニューで「削除」を実行した場合、1行しか削除されませんでしたが、複数選択した行数分削除されるように変更しました。
[リストビュー設定]ダイアログの[枠線]プロパティ設定のスタイルへの移行
[リストビュー設定]ダイアログの[枠線]プロパティの設定を、「リストビュースタイル」の[グリッド線]に移行しました。これにより、以前のバージョンのプロジェクトファイルにおいて、[枠線]プロパティの設定が異なる2つのリストビューが同じスタイルを適用している場合、Forguncy 8 Builderでそのプロジェクトを開いた場合には[グリッド線]が異なる2つのスタイルが自動的に作成されて適用されます。
リストビューの一番外側の枠線設定のスタイルへの移行
以前のバージョンでは、リストビューの一番外側の枠線はセルの罫線として作成されていました。バージョン8でリストビューを新規に作成した場合、セルの罫線は使用せず、一番外側の枠線は「リストビュースタイル」の[リストビューの外枠]として作成されるように変更されました。なお、以前のバージョンのプロジェクトファイルをForguncy 8 Builderで開いた場合、互換性維持のためにセルの罫線を使用している状態が維持され、「リストビュースタイル」の「リストビューの外枠」の色は[塗りつぶしなし]となります。
リストビュー上のボタン型セルのスタイル設定
バージョン6
バージョン8
バージョン8で、上記の「バージョン6」と同一のスタイルのボタンを再現することはできません。なお、上記の「バージョン8」のデザインのボタンを作成する場合は[ホーム]リボン>[セルスタイル]>[セルスタイルのクリア]を選択してください。
クエリー条件の数式が空白セルのみを参照している場合の結果
基本的な動作として、クエリー条件の値が空白である場合は全件取得されます。以前のバージョンの場合、たとえば「=SUM(D6,M6)」のようにSum関数をクエリー条件の値に使用してい場合、たとえD6セルとM6セルの両方が空白であっても、その計算結果である「0」が条件値として使用され、全件表示とはなりませんでした。バージョン8では、このような場合でも参照先の値が空白であれば全件表示の動作となります。
一部のセル型をページに含んでいる場合のエクスポートの処理時間
エクスポート時に以下のセル型やオブジェクトを画像として出力する処理が、以前のバージョンよりも時間がかかるため、エクスポートの処理時間が長くなる場合があります。これはクロスプラットフォーム対応のために画像生成方法を変更する必要があったためです。
ボタン
チェックボックス
チェックボックスグループ
ラジオグループ
画像(以下の条件に合致するもののみ)
組み込み画像(SVG形式)
[テキスト]プロパティに値が設定されている(画像型セルの上に文字列が重なって表示されている)
一部のセル型におけるスタイル
チェックボックス型セル、チェックボックスグループ型セル、ラジオグループ型セルのスタイルはエクスポート結果には反映されなくなりました。[スタイル]が「システム」の場合の外観で出力されます。
画像型セルに設定した下線付きの文字列
画像型セルに下線付きの文字列を設定している場合、エクスポート結果における下線が細く出力されます。
ボタン型セルのスタイルにおける特定の設定
ボタン型セルで細かい破線と角丸の両方の設定を使用した場合、エクスポート結果では線は実線として出力されます。
リスビューを含むページをエクスポートする際に、エクスポートの一部の処理部分で計測されていた5分のタイムアウトを廃止しました。
以前のバージョンからアップデートした際にページ名が31文字以上のページをエクスポートする場合、エラーが発生します。
以前のバージョンではエクスポート処理は非同期実行となっており、コマンドを実行するとすぐにWebブラウザーの新規タブが開かれる動作となっていました。バージョン8では同期実行となり、エクスポート処理が完了した後にWebブラウザーの新規タブが開かれる動作となります。
これまで[PDFエクスポート]コマンドでコンボボックスを数式で参照した場合、表示されている値がエクスポートされていましたが、値をエクスポートするようになりました。
[テーブル構造のマッピング設定]ダイアログの選択可能な項目
以前のバージョンでは、各オブジェクトの名前が一致しているかどうかかに関わらず、[サーバー側データベース]のマージ方法を指定することが可能でした。バージョン8では各オブジェクトの名前が一致していない、もしくはその項目が存在しないもののみ、[サーバー側データベース]のマージ方法を指定することができます。
[外部データベースから取得するデータの上限レコード数]の既定値
アプリケーション設定の[外部データベースから取得するデータの上限レコード数]は、新規にプロジェクトを作成した際の既定値が「10000000」から「制限なし」に変更されました。この変更は既存のプロジェクトには影響を与えません。
[リンクテーブルの作成]機能の[テーブルの選択]ダイアログにおけるテーブル、およびビューの表示条件
以前のバージョンのForguncyでは、すでに作成済みのリンクテーブルのテーブル名を変更した場合、[テーブルの選択]ダイアログにおいて同じテーブルが選択可能であることから同じリンクテーブルを複数作成することが可能でした。同じリンクテーブルの複数作成は想定する動作ではないため、一度作成したリンクテーブルは名称を変更しても[テーブルの選択]ダイアログに表示されないように動作を変更しました。
以前のバージョンのForguncyでは、すでに作成済みのリンクビューであっても[テーブルの選択]ダイアログにおいて同じビューが選択可能であることから同じリンクビューを複数作成することが可能でした。同じリンクビューの複数作成は想定する動作ではないため、一度作成したリンクビューは[テーブルの選択]ダイアログに表示されないように動作を変更しました。
[サーバーへ発行]ダイアログの[ポート番号]の値保持動作
以前のバージョンでは、[ポート番号]の値はForguncy Builder単位で保持されていました。バージョン8では[ポート番号]の値がFGCPファイルに保存されるようになり、アプリケーション単位で保持されるように変更されました。
以前のバージョンでは可能だった31文字以上のページ名を設定することはできません。アップデートした場合はそのままの名前が採用されますが、名前変更時に31文字以降は切り落とされます。
以前のバージョンでは、Forguncy Builder上のセルに「'a」と入力した場合、入力内容の通りに値が入力されましたが、バージョン8ではExcelと同じく「a」と入力されます。
Excelと違う動作をしていた数式を変更しました。以前のバージョンでは=N("123")の結果は「123」でしたが、本バージョンでは「0」となります。
ユーザー情報のインポートにおける旧形式のExcelファイルの廃止
ユーザー情報のインポートにおいて、旧形式のExcelファイルであるXLSファイル(Excel 97 - 2003 ブック)は使用できなくなりました。
SQL ServerのテーブルにForguncy Builderからフィールドを作成した際のデータ型の変更
Forguncy上のデータ型 |
Forguncy 6以前 |
Forguncy 8 |
---|---|---|
テキスト |
nvarchar(MAX) |
nvarchar(500) |
ユーザーアカウント |
nvarchar(MAX) |
nvarchar(500) |
画像 |
nvarchar(MAX) |
nvarchar(500) |
添付ファイル |
nvarchar(MAX) |
nvarchar(500) |
Oracle DatabaseのテーブルにForguncy Builderからフィールドを作成した際のデータ型の変更
Forguncy上のデータ型 |
Forguncy 6以前 |
Forguncy 8 |
---|---|---|
テキスト |
NVARCHAR2(2000) |
NVARCHAR2(500) |
ユーザーアカウント |
NVARCHAR2(2000) |
NVARCHAR2(500) |
画像 |
NVARCHAR2(2000) |
NVARCHAR2(500) |
添付ファイル |
NVARCHAR2(2000) |
NVARCHAR2(500) |
主キー |
NVARCHAR2(2000) |
NVARCHAR2(500) |
MySQLのテーブルにForguncy Builderからフィールドを作成した際のデータ型の変更
Forguncy上のデータ型 |
Forguncy 6以前 |
Forguncy 8 |
---|---|---|
テキスト |
varchar(500) |
varchar(190) |
ユーザーアカウント |
varchar(500) |
varchar(190) |
画像 |
varchar(500) |
varchar(190) |
添付ファイル |
varchar(500) |
varchar(190) |
MySQLにForguncy Builderからテーブルを作成した際の型の変更
Forguncy 6以前:utf8のエイリアス(本バージョンのリリース時点ではutf8mb3)
Forguncy 8:utf8mb4
数式フィールドにおいて小数点以下が0である値を使用した場合の計算結果
Oracle Database利用時、ブラウザを閉じた際のセッションの挙動
以前のバージョンでは、ブラウザを閉じた際にセッションが即座に切断されていました。バージョン8ではデータベース接続がプールされるため、ブラウザを閉じてもセッションが即座に切断されません。接続文字列に「Min Pool Size=0」を指定することで、セッションのプーリングを無効化することが出来ます。
特定条件下におけるTURE/FALSE判定の変更
[指定の値を含むセルだけを書式設定]- [セルの値]-[次の値の間以外]の設定で値に文字列を指定している場合、値が空白(null)の場合の判定をFALSEからTRUEへと変更しました。変更後の動作は、Excelの条件付き書式と同様です。
文字列の数値(数字)の評価
以前のバージョンでは、文字列の数字であっても数値のように比較評価を行い、条件付き書式が動作していました。バージョン8では文字列の数値(数字)は数値として評価されないため、数値との比較評価による条件付き書式は動作しません。変更後の動作は、Excelの条件付き書式と同様です。
特定条件下における「表示形式」の変更
バージョン6以前では、ユーザーロールをすべて表示できない場合、「...」と表示され、マウスをロールにホバーすると、「所属ロールの編集」が表示されていました。
バージョン8以降では、マウスをロールにホバーすると、すべてのロール名称がツールチップで表示されます。
認証プロバイダーを利用している場合、ページ表示権限を誰でもに設定しているページはログインが不要になるように変更しました。
以前のバージョンではページ表示権限の設定に関わらずすべてのページで認証が必須となっていましたが、「SAML 2.0用認証プロバイダー」と同様にページ表示権限の設定にしたがって認証が求められるようになりました。
Microsoft Entra ID側でメールアドレスを変更した場合、ユーザーのログイン時にその変更がForguncy側のユーザーアカウントにも反映されるようになりました。
getPaginationInfoメソッド
以前のバージョンでは取得するページング情報のインデックス番号は0から始まっていました(0オリジン)が、バージョン8では1から始まるように変更されました。
循環参照
以前のバージョンでは循環参照(数式が入力されているセル自体を参照する)を行っている場合、その数式内で参照されているセルの値を変更したときにのみ数式の再計算が行わていました。バージョン8ではページ内のどのセルの値を変更した場合でも再計算が行われます。これはExcelにおいて[反復計算を行う]設定を有効にした際の動作と同様です。
SECOND
サーバーサイドコマンドやスケジュールタスクなどのサーバー側でSECOND関数を使用した場合、以前のバージョンではミリ秒の値は切り捨てられ結果に影響を及ぼしませんでしたが、バージョン8ではミリ秒が四捨五入されたうえで結果が取得されるようになりました。
デバッグ時のエラーメッセージの英語表示
デバッグ時に表示されるエラーメッセージの一部が日本語から英語になりました。これは.NET Frameworkから.NET 6へ移行したことによる変更です。.NET 6では日本語のエラーメッセージが用意されていません。
カスタムWeb APIの互換性
ベースフレームワークがASP.NET Coreへと移行されたため、バージョン6以前で作成したカスタムWeb APIには互換性がありません。カスタムWeb APIの移行の記載に従い、カスタムWeb APIを移行する必要があります。
データ取得のキーワードのスペルミス
以前のバージョンでは、「%ReleatedAssignTo%」とスペル上不要な「e」が存在していました。バージョン8では「%RelatedAssignTo%」に修正されました。なお、互換性維持のために以前の「%ReleatedAssignTo%」もバージョン8で引き続き動作します。
アプリケーション実行時における内部の指定フォント名
以前のバージョンでは、日本語フォントを指定している場合にはアプリケーション実行時のフォン名の指定に日本語フォント名が使用されていましたが、バージョン8では英語フォント名が使用されるように内部の動作が変更されました。たとえば、「メイリオ」を指定している場合には、以前は「メイリオ」と指定されていましたが、バージョン8では「Meiryo」と指定されます。なお、この変更によるエンドユーザーから見た実質的な動作の違いはありません。
マスターページのプレースホルダー、タブコントロール型セル、コンテナー型セルの背景色設定
以前のバージョンでは、マスターページのプレースホルダー、タブコントロール型セル、コンテナー型セルの背景色は白固定となっており、背景色を設定しても子ページには反映されませんでしたが、反映されるように動作を変更しました。なお、以前のバージョンで作成したプロジェクト(FGCP)ファイルをForguncy 8で開いた場合、互換性を保つために以前の動作を維持するようになっています。この状態を解除するには、[オプション]-[アプリケーション設定]-[マスターページのプレースホルダーなどにおける背景色の白固定を解除する]ボタンをクリックします。
サーバー管理ポータル、および開発時ユーザーアカウント管理のメールサーバー設定における送信元情報のメールアドレス値の対応形式
以前のバージョンでは、送信元情報の[メールアドレス]に「"山田 太郎"<taro.yamada@example.com>」のような形式の値を設定することで、[名前]を設定しなくても差出人の表示名を指定可能でした。バージョン8ではこの形式はサポートされません。[名前]に値を設定することで表示名を指定してください。
バージョン6以前では、画像、または背景画像の境界線がダッシュ、またはドットの場合、境界線は背景画像にオーバーレイされていました。
バージョン8以降では、境界線は背景画像の外側に表示されます。
ポップアップウィンドウからオーバーフローしたページのデザインを変更しました。
マスターページの「子ページを表示するプレースホルダー」またはコンテナー型セルに表示されるページが表示方法「オーバーフロー」によってページが表示される場合、ポップアップウィンドウからはみ出た個所は色を設定していない場合透明になるように変更しました。
バージョン6以前:オーバーフローした箇所の背景のデフォルトは白です。
バージョン8以降:オーバーフローした箇所の背景のデフォルトは透明です。
以下のポップアップのデザインを変更しました。(ヘッダー部分は白固定になり、デフォルトでボタンが表示される場合、ボタンに対してテーマの色が適用されるようにしました。)
リストビューの列ヘッダーフィルター機能における[フィルター]ダイアログ
リストビューの列カスタマイズコマンド実行時[表示列のカスタマイズ]ダイアログ
(※)条件分岐コマンドで表示可能な[確認]ダイアログ
(※)ポップアップウィンドウの表示コマンド実行で表示するポップアップウィンドウ
(※)同時接続数が上限に達したときに表示されるダイアログ
(※これまでヘッダー部分はテーマの色が反映されていましたが、白固定に変更しました。)
バージョン6以前:ヘッダー部分はテーマの色が反映され、ボタンのデザインは変更できませんでした。
バージョン8以降:ヘッダー部分は白色固定になり、ボタンはテーマの色が反映されるように変更しました。
添付ファイルや画像など、テーブルの以下のデータ型を保存する際の仕様を変更しました。
「画像」データ型フィールド(パスとしてファイルを保存する方式)
バージョン6以前では、以下のような操作、機能で上記データを含むレコードを複製した場合、ファイルの実体の複製は行われませんでした。
リストビューの行ヘッダーのコンテキストメニュー「複製」
リストビュー上でコピー&ペーストでファイルを登録
[テーブルデータの更新]コマンド
APIによってリストビューのデータを更新
そのため、複製されたレコードもしくは、元のレコードを削除した場合、添付ファイルの実体も削除され、残されたレコードからのファイルのダウンロードが失敗する現象が発生していました。
バージョン8以降では、アップロードフォルダーにGUID部分を含めて同一のファイルが存在する場合、Forguncyはそのファイルを再アップロードすることで別のGUIDが付与されたファイルを作成するようにしました。
この動作により、上記の複製のような操作を行った際にファイルの実体の複製も行われるようになり、レコードを削除したとしても、残りのレコードに影響を及ぼすことは無くなりました。ただし、バージョン8以降で作成したファイルが対象であり、バージョン6以前で作成したレコードについては削除した場合、同様の現象が発生します。
また、すでにファイルがテーブル内に格納されている場合に、GUID部分を含めて同名のファイルを値として更新すると、既存ファイルの削除と新しいファイルとしてのアップロードが行われることから、ファイルの内容は変わらなくてもファイル名に付加されているGUIDが変わるという動作となります。
Forguncy Server起動時とForguncy Server上にあるアプリケーションの起動時にWidows ログのApplicationに以下の警告が表示される場合がありますが、Forguncyの動作には影響ありません。本警告の出力を制御する方法はありません。
ログの名前:Application
ソース:.NET Runtime
日付:-----
イベント ID:1000
タスクのカテゴリ:なし
レベル:警告
キーワード:クラシック
ユーザー:N/A
コンピューター:-----
説明:
Category: Microsoft.AspNetCore.HttpsPolicy.HttpsRedirectionMiddleware
EventId: 3
SpanId: -----
TraceId: -----
ParentId: -----
RequestId: -----
RequestPath: -----
Failed to determine the https port for redirect.