Windows版のForguncy Serverの場合、インストーラーに.NETのラインタイムが含まれていますが、Linux版では含まれていません。これはLinuxの場合には、ディストリビューションの種類により必要となるパッケージが異なることが理由です。そのため、Linux版Forguncy Serverのインストールには、インターネット接続が必要です。
以下の機能はLinux版のForguncy Serverではサポートされていません。
Windows認証(「Windows Active Directory用認証プロバイダー」含む)
同じポート番号を使用した複数のアプリを配置
Windows版Forguncy Serverの場合、たとえばapp1とapp2の両方を80番ポートで配置することが可能ですが、Linux版ではapp1で80番ポートで配置した場合、app2は80番以外のポートで配置する必要があります。
オフラインでのアプリの配置
PDFエクスポートコマンド、Excelエクスポート(ページ)コマンド(通常のコマンド、およびサーバーサイドのコマンド)、Excelエクスポート(リストビュー)コマンド
グラデーションと透過設定(透明度)の両方を使用した場合、Windows版とLinux版ではその色味が若干異なる場合があります。
機能 |
Windows版のパス |
Linux版のパス |
---|---|---|
自動バックアップの保存先フォルダー |
C:\Users\Public\Documents\ForguncyServerBackup |
/opt/ForguncySites/ForguncyServerBackup |
アプリケーションの配置パス |
C:\Users\Public\Documents\ForguncyServer |
/opt/ForguncySites/ForguncyServer |
監査ログの保存パス |
C:\Windows\TEMP\ |
/var/log/ForguncyServer/ |
同時接続ログの保存パス |
%temp%\Forguncy\ForguncyConcurrencyAccessLog |
/var/log/ForguncyServer/Forguncy/ForguncyConcurrencyAccessLog |
Forguncyでは、次の機能においてForguncy Server環境上のフォントデータを使用します。Forguncy BuilderはWindows環境で使用するため、Forguncy Server環境もWindowsであれば開発時に設定したフォントがサーバー環境にも存在している場合がほとんどとなりますが、Linuxの場合には必要に応じてフォントをインストールする必要があります。なお、一般的にフォントには使用方法に応じたライセンスが存在します。フォントをインストールする際には、そのフォントのライセンスを確認してください。
PDFエクスポートコマンド(通常のコマンド、およびサーバーサイドのコマンド)
レポートのエクスポートコマンド(通常のコマンド、およびサーバーサイドのコマンド)
Excelエクスポート(ページ)コマンドにおいて文字が画像として出力される部分(例:ボタン型セル)
Excelエクスポート(リストビュー)コマンドにおいて文字が画像として出力される部分(例:ボタン型セル)
以下にフォントをインストール手順の例を示します(本操作は、Forguncyの機能に依存するものではなく、Linuxにおけるフォントインストールの一般的な操作です)。
フォントをインストールするディレクトリを作成します。
sudo mkdir -p /usr/share/fonts/opentype/noto
上記の「opentype」以降パスは任意のものが使用できます。もしくは、ディレクトリを作成せずに「/usr/share/fonts/」を使用することも可能です。
インストールしたいフォントファイルを作成したディレクトリに複製します。
sudo cp -r *.otf /usr/share/fonts/opentype/noto
対象ディレクトリに書き込み権限を設定します。
sudo chmod 755 /usr/share/fonts/opentype/noto
フォントキャッシュを更新します。
sudo fc-cache -f -v
fc-cacheコマンドが見つからない場合、次の手順で「fontconfig」をインストールしてください。
Ubuntuの場合:
sudo apt install fontconfig
CentOSの場合:
sudo yum install fontconfig
Forguncy Serverにアプリケーションが発行される、もしくはForguncy Serverサービスが再起動されると、アプリケーションで必要となるポート番号が使用できるようにファイアウォールの設定がForguncy Serverによって自動的に変更されます。
本動作は、Windows版とLinux版で共通の動作です。ただし、Linux版のForguncy Serverの場合、そのポート開放は一時的な設定となっており、サーバーの再起動の際に無効となります。恒久的なポート開放が必要な場合には、必要なポート番号に対してファイアウォールのポート開放を再設定してください。
Linux版のForguncy Serverの場合、以下のファイルを削除することによりアプリケーション発行時のファイアウォールの自動設定動作を無効化できます。
/opt/ForguncyServer/WebSite/bin/Forguncy.FireWall.json
Windows版の場合、サーバー管理ポータルの表示言語はForguncy Serverサービスの実行ユーザーの言語設定に依存します。Linux版の場合、サーバー管理ポータルはOSの設定に関わらず常に日本語で表示されます。