Forguncyはバージョン10より、ASP.NET Coreのランタイムを「NET. 8」に変更し、それに伴い「NET. 8」を使用したカスタムWeb APIを新たにサポートしました。バージョン8で動作している「.NET Framework 4.7.2」を使用したカスタムWeb APIは引き続き動作しますが、以下の手順で「.NET 8」へのアップグレードが可能です。
注意:
本ページに掲載されているVisual Studioの画面はヘルプ執筆当時のものであり、画面の構成や手順などはVisual Studioおよび.NET Upgrade Assistantのアップデート等により変わる場合があることに注意してください。
.NETアップグレードアシスタントのインストール
Visual Studio拡張機能の.NET Upgrade Assistantをインストールします。インストール手順については、次のMicrosoft公式ドキュメントを参照してください。
.NETアップグレードアシスタントでプロジェクトをアップグレード
[プロジェクト]>[アップグレード]から、.NETアップグレードアシスタントのメニューを起動します。
[プロジェクトを新しい.NETバージョンにアップグレードする]を選択します。
[所定の位置のプロジェクトのアップグレード]を選択します。
[.NET 8.0]を選択します。
すべてのコンポーネントを選択します。
Forguncy.ServerApi.dllの参照エラーの解決
Forguncy.ServerApi.dllの参照エラーが発生します。
Forguncy.ServerApi.dllを削除し、バージョン 10のForguncy.ServerApi.dllを追加し直します。
<Forguncy 10 Builder のインストールフォルダー>¥Website¥bin¥GrapeCity.Forguncy.ServerApi.dll
Nugetパッケージの修正
.NET FrameworkバージョンのNugetパッケージを使用している場合、.NET 8または.NET Standardバージョンに修正する必要があります。ほとんどのパッケージは自動的に切り替わりますが、一部のパッケージは.NET Frameworkバージョンと.NET 8およびStandardバージョンでパッケージ名が異なるため、修正が必要です。
Microsoft.AspNetCore.Http.Abstractions参照の解決
バージョン 8で案内していたMicrosoft.AspNetCore.Http.Abstractionsはパッケージの構成変更が行われました。次の手順に従いエラーを解決してください。この手順はMicrosoft公式ドキュメントMicrosoft.AspNetCore.Http.Features の分割を参照しています。
プロジェクトを開き、Microsoft.AspNetCore.Http.AbstractionsのPackageReferenceを削除します
次のFrameworkReferenceを直接追加します。
コードのコピー | |
---|---|
<ItemGroup> <FrameworkReference Include="Microsoft.AspNetCore.App" /> </ItemGroup> |
Microsoft.AspNetCore.Http.Featuresの参照の削除
プロジェクトにMicrosoft.AspNetCore.Http.FeaturesのPackageReferenceがある場合、上記と同様の理由で参照を削除することができます。
廃止されたNugetパッケージ
その他廃止されたNugetパッケージを使用している場合、Micosoftが提供する情報をもとにパッケージを削除しエラーを解決する必要があります。
カスタムWeb APIの動作確認
Visual Studioでビルドを行いDLLファイルを作成します。
Forguncy Builderを起動し、[ファイル]>[オプション]>[カスタムWeb API]を選択し、[Web API DLLファイルのアップロード]を押して作成したDLLファイルを選択します。作成したDLLファイルに問題がなく、必要参照ファイルがアップロードされていれば、使用できるWeb APIの一覧が表示されます。