テーブル上で計算や文字列の操作をするフィールドを作成します。
これは数式フィールドと呼ばれ、数式や関数を入力することができます。数式フィールドでは以下の演算子と関数がサポートされています。
●算術演算子
| 算術演算子 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
|
+ (正符号) |
加算 |
3+3 |
|
- (負符号) |
減算 |
3-1 |
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* (アスタリスク) |
乗算 |
3*3 |
|
/ (スラッシュ) |
除算 |
3/3 |
●文字列連結演算子
| 文字列演算子 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
|
& (アンパサンド) |
2つの文字列を連結して、1つの連続する文字列の値を作成 |
("山田"&"太郎") |
●かっこの使用
かっこを使用することで、計算順序を変更することができます。たとえば、次の数式では加算の前に乗算が実行されるため、結果として13が返されます。つまり、この数式ではまず5と2が乗算され、その結果に3が加算されます。
3+5*2
上の数式にかっこを使用して構文を次のように変更すると、まず3に5が加算され、その結果に3が乗算されるため、計算結果は24になります。
(3+5)*2
●ブラケットの使用
[フィールド名]リストに表示されているフィールドは、フィールド名をブラケット [ ] でくくることで使用できます。たとえば、次の数式では「姓」と「名」という名前のフィールドの値が連結したものが出力されます。
[姓] & [名]
●関数
Excelの関数のうち、以下の関数を使用できます。
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ABS |
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ACOS |
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ASIN |
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ATAN |
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ATAN2 |
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CONCATENATE |
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COS |
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DATEDIF |
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DAY |
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DEGREES |
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EXP |
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FIND |
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IF |
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ISBLANK |
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LEFT |
|
LEN |
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LOG10 |
|
LOWER |
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MID |
|
MONTH |
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NOW |
|
PI |
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POWER |
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RAND |
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RIGHT |
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ROUND |
|
SIGN |
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SIN |
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SQRT |
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TAN |
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UPPER |
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YEAR |
Forguncyの独自関数として、以下の関数を使用できます。
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LTRIM |
文字列の先頭の半角スペースを取り除き、 取り除かれた文字列を返します。ExcelのTRIM関数と異なり、全角スペースは削除されません。 |
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RTRIM |
文字列の末尾の半角スペースを取り除き、 取り除かれた文字列を返します。ExcelのTRIM関数と異なり、全角スペースは削除されません。 |
1 テーブルを用意します。
この例では「姓」と「名」が入ったテーブルを用意し、この姓と名をつなげた名前を作成する数式フィールドを作成します。
2 ナビゲーションウィンドウでテーブル名を右クリックして[数式フィールドの追加]をクリックします。
3 ダイアログの「関数」ボックスに数式を入力します。「フィールド名」ボックスでフィールド名を指定します。
この例では次のように入力します。
[姓]&[名]
「フィールド名」ボックスでフィールド名をダブルクリックして「関数」ボックスに入力することもできます。
ナビゲーションウィンドウに数式フィールドが表示されます。
テーブルには変化はありません。
4 ページにリストビューを作成して数式フィールドが作成されていることを確認します。
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