Windowsドメイン

以下のForguncyのWebサイトより入手した「Windows Active Directory 用認証プロバイダー」を登録することによって、手動でユーザーの追加をする必要がなくなり、この認証プロバイダーを通してすべてのユーザーと役割、および組織情報を自動的に取得できます。なお、組織における「組織のロール」や「リーダー」の設定には対応していません。

認証プロバイダーのダウンロードはこちら

認証プロバイダーの登録

1 ユーザーアカウント管理画面ログインします。

・開発環境では、Forguncy Builder 開発時ユーザーアカウント管理へのログイン に従ってログインします。

・運用環境 ユーザーアカウント管理へのログイン に従ってログインします。

以降は、開発環境のForguncy Builderの画面を使って説明しますが、運用環境でも同様です。

2 [認証連携]→[認証プロバイダー]をクリックして[認証プロバイダーの登録]を選択し、入手したZIPファイルを指定します。

3 登録が完了します。

以下の図のように「ADSecurityProvider」が「準備完了」と表示されます。

この状態でWindows Active Directory に登録されているユーザーアカウント情報(ユーザー、ロール、組織)が、自動的にメモリにキャッシュされます(この同期は既定が20分に設定されていますが、4の手順で変更できます)。以下の画面にあるように「認証連携」の「ユーザー情報」からキャッシュされたこれらの情報を確認できます。

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・Active Directoryから取得されたユーザーアカウント情報(ユーザー、ロール、組織)は、上記の画面左の[認証連携]で表示されるユーザー情報から確認できます。この情報は、Windows認証とフォーム認証用の[内部管理]で登録するユーザーアカウント情報とは別物になり関連性はありません。

・Windowsドメインでは、グループの名前を異なる組織単位で重複して使用できます。しかし、Forguncyでは同じ名前を使うことはできません。、同じ名前の2つのグループがあった場合、Forguncyは最初のグループを保持します。

4 必要に応じて[認証連携]→[その他の設定]をクリックして詳細を設定します。

同時処理を行う間隔

認証プロバイダーを登録すると、ユーザー情報がキャッシュされます。このキャッシュの値と、実際のWindows Active Directory のユーザー情報に差がないか同期を行う間隔を指定します。既定では20分です。この設定値には必ず0より大きな値を設定してください。0を設定した場合、同期処理が継続して行われることになりサーバーのパフォーマンスが低下します。

ユーザーのプロパティ

Windows Active Directory内のユーザー属性(プロパティ)を指定することで、その項目の値を取得できます。Forguncyは常にuserName、emailのプロパティを取得します。コンマで区切って複数指定することで、複数のユーザー属性(プロパティ)を取得できます。
ここで取得したユーザー属性(プロパティ)の値は、「認証設定」ー[ユーザー]から確認できます。この値はForguncyのWindowd認証やフォーム認証の拡張属性と同じように扱うことができます。

グループ種別

Windowsドメインには、distributionGroup、securityGroupの2種類のグループがあります。どのグループのユーザーを取得するかを決めることができます。allを指定すると両方のグループのユーザーを取得します。

グループフィルター

Forguncyでロールとして使用できるグループを、Windows Active Directory内で指定しているグループからフィルタして取得できます。
空白のままにすると、Windows Active Directory内のすべてのグループを取得します。例えば「Sales」というグループだけForguncyでロールとして使用したい場合は、「Sales」とグループ名を入力します。複数のグループをロールとして取得したい場合は、グループ名をコンマで区切りで指定します。
この設定によってフィルタされるのはロールの情報のみです。ユーザーや組織の情報はフィルタされません。

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・Windows Active Directory内のユーザーアカウント情報(ユーザー、ロール、組織)が非常に多い場合、キャッシュしきれずオーバーフローのエラーが発生することがあります。この場合、グループ種別で取得するユーザー種別を「all」以外指定することで対象ユーザーを減らせます。このエラーが発生した場合、一旦認証プロバイダーを削除し、再登録することで上記の画面で設定した情報が初期化されます。