Forguncy 8 オンラインヘルプ
サーバーへのアプリの発行 / Linux版Forguncy Serverの違いと注意点
このトピックで
    Linux版Forguncy Serverの違いと注意点
    このトピックで

    インストーラー

    Windows版のForguncy Serverの場合、インストーラーに.NETのラインタイムが含まれていますが、Linux版では含まれていません。これはLinuxの場合には、ディストリビューションの種類により必要となるパッケージが異なることが理由です。そのため、Linux版Forguncy Serverのインストールには、インターネット接続が必要です。

    サポートされていない機能

    以下の機能はLinux版のForguncy Serverではサポートされていません。

    Windows版とLinux版で異なる機能

    既定で設定されているパス

    機能

    Windows版のパス

    Linux版のパス

    自動バックアップの保存先フォルダー

    C:\Users\Public\Documents\ForguncyServerBackup

    /opt/ForguncySites/ForguncyServerBackup

    アプリケーションの配置パス

    C:\Users\Public\Documents\ForguncyServer

    /opt/ForguncySites/ForguncyServer

    監査ログの保存パス

    C:\Windows\TEMP\

    /var/log/ForguncyServer/

    同時接続ログの保存パス

    %temp%\Forguncy\ForguncyConcurrencyAccessLog

    /var/log/ForguncyServer/Forguncy/ForguncyConcurrencyAccessLog

    フォントファイルのインストール

    Forguncyでは、次の機能においてForguncy Server環境上のフォントデータを使用します。Forguncy BuilderはWindows環境で使用するため、Forguncy Server環境もWindowsであれば開発時に設定したフォントがサーバー環境にも存在している場合がほとんどとなりますが、Linuxの場合には必要に応じてフォントをインストールする必要があります。なお、一般的にフォントには使用方法に応じたライセンスが存在します。フォントをインストールする際には、そのフォントのライセンスを確認してください。

    以下にフォントをインストール手順の例を示します(本操作は、Forguncyの機能に依存するものではなく、Linuxにおけるフォントインストールの一般的な操作です)。

    1. フォントをインストールするディレクトリを作成します。

      sudo mkdir -p /usr/share/fonts/opentype/noto

      上記の「opentype」以降パスは任意のものが使用できます。もしくは、ディレクトリを作成せずに「/usr/share/fonts/」を使用することも可能です。

    2. インストールしたいフォントファイルを作成したディレクトリに複製します。

      sudo cp -r *.otf /usr/share/fonts/opentype/noto

    3. 対象ディレクトリに書き込み権限を設定します。

      sudo chmod 755 /usr/share/fonts/opentype/noto

    4. フォントキャッシュを更新します。

      sudo fc-cache -f -v

      fc-cacheコマンドが見つからない場合、次の手順で「fontconfig」をインストールしてください。

      Ubuntuの場合:

      sudo apt install fontconfig

      CentOSの場合:

      sudo yum install fontconfig

    自動追加されるファイアウォールの設定

    Forguncy Serverにアプリケーションが発行される、もしくはForguncy Serverサービスが再起動されると、アプリケーションで必要となるポート番号が使用できるようにファイアウォールの設定がForguncy Serverによって自動的に変更されます。

    本動作は、Windows版とLinux版で共通の動作です。ただし、Linux版のForguncy Serverの場合、そのポート開放は一時的な設定となっており、サーバーの再起動の際に無効となります。恒久的なポート開放が必要な場合には、必要なポート番号に対してファイアウォールのポート開放を再設定してください。

    Linux版のForguncy Serverの場合、以下のファイルを削除することによりアプリケーション発行時のファイアウォールの自動設定動作を無効化できます。

    /opt/ForguncyServer/WebSite/bin/Forguncy.FireWall.json

    サーバー管理ポータルの表示言語

    Windows版の場合、サーバー管理ポータルの表示言語はForguncy Serverサービスの実行ユーザーの言語設定に依存します。Linux版の場合、サーバー管理ポータルはOSの設定に関わらず常に日本語で表示されます。