全般
ハイパーリンク型セルと添付ファイル型セルのハイパーリンクを右クリックした時に、以前のバージョンではWebブラウザーのコンテキストメニューが表示されていましたが、このメニューの「新しいタブで開く」などの操作はForguncyのページでは動作しないため、メニューが表示されないようになりました。
ラジオグループとコンボチェックボックス型セルは、以前のバージョンではラジオグループやコンボチェックボックスのアイテムクエリ条件が変更されると、クエリ結果がクリアされるようになっていましたが、クエリ結果が維持されるようになりました。
コンボボックス
コンボボックスの値フィールドがリスト項目にある場合、表示フィールドはリスト項目から取得されるようになりました。これにより、データ元のテーブルで値フィールドが一意でない場合でも、クエリ条件で一意になるように絞り込むことで、コンボボックス型セルが正しく動作するようになりました。
コンボボックスの値フィールドがリスト項目になく、データ元のテーブルにある場合、リスト項目のクエリ条件に関係なく、データ元のテーブルから値フィールドに対応する表示フィールドを取得します。このとき値フィールドが一意でないと、正しい表示フィールドが表示されない場合があります。
コンボボックスの値がデータ元のテーブルにない場合、「選択による入力のみ可」にチェックを入れると空表示になり、チェックを入れないと値が直接表示されます。
時刻
条件付き書式を使用した編集状態では、条件付き書式が反映されなくなりました。
選択による入力のみ可を設定している場合に、ドロップダウンリストにリストされていない値を設定するとテキストが空になっていましたが非編集状態で値が常に表示されるようになりました。
添付ファイル
pdfファイルの場合、以前のバージョンではファイル名をクリックするとファイルがダウンロードされましたが、本バージョンよりブラウザの新しいタブでpdfファイルをプレビューできるようになります。pdfファイルをダウンロードする場合はプレビュー画面上のダウンロードボタンから行います。
モバイルで利用する場合、iOSは以前のバージョンと同じでファイルが開かれますが、Androidの場合はファイルがダウンロードされます。
画像
SVG形式の画像は右ペインでサイズモードの設定が可能でしたが、機能していなかったため設定を削除しました。
画像アップロード
以前のバージョンで作成したForguncyプロジェクトを開いた場合、画像アップロード型セルで許可するファイル拡張子は「.art, .bmp, .cmx, .cod, .dib, .gif, .ico, .ief, .jfif, .jpe, .jpeg, .jpg, .pbm, .pgm, . png、.pnm、.pnz、.ppm、.ras、.rf、.rgb、.svg、.tif、.tiff、.wbmp、.xbm、.xpm、.xwd」に設定されています。
タブコントロール
タブが複数あり複数行に表示される場合の外観が変更され、選択されているタブ以外のタブとタブのエリアの間にラインが描画されるようになりました。
リピーター
表示データがリロードされた場合、これまではリピーターの最上部にスクロールされていましたが、カレントレコードが存在する場合は、スクロール位置が保持されるようになりました。
以前のバージョンでは、セルの名前が変数名よりも優先されて機能していましたが、変数名がセル名よりも優先されるようになりました。
例えば、セルの名前が「Student.Name」という名前で、その値が「123」であった場合、以前バージョンでは数式の値は「123」を返しましたが、本バージョンでは「Student」とそのサブパラメータに「Name」がある場合は、数式の値はエラーとなり「#Name?」が返ります。
以前のバージョンでは、セルの名前と変数名に同じ名前があった場合、デバッグ実行時に警告が表示されていましたが、デバッグ実行時の警告は表示されなくなりました。
ページ遷移
以前のバージョンでは、ページを遷移するとマスターページの状態は保持されず入力途中の値はクリアされましたが、本バージョンではマスターページの状態が保持されるようになりました。
「すべてのデータを1シートにエクスポート」でエクスポートするとき、ページ内にセルの名前がある場合、以前はエクスポート後のセルの名前の対象範囲はブックでしたが、対象範囲がページに変更されました。
Excelインポート
インポートモードを「置き換え」または「マージ」でExcelファイルをインポートする場合に「一意となる列」で指定した列に空の値が含まれているとインポートできないデータとしてエラーが表示されるようになりました。
CSVインポート/エクスポート(通常コマンドとサーバーコマンドの両方)
インポートモードを「置き換え」または「マージ」でCSVファイルをインポートする場合に「一意となる列」で指定した列に空の値が含まれているとインポートできないデータとしてエラーが表示されるようになりました。
条件分岐
条件コマンドの条件の値にNULLまたは空文字列(下表では ’’)が含まれ、かつ条件が「指定値から始まる」、「指定値から始まらない」、「指定値で終わる」、「指定値で終わらない」、「指定値を含む」、「指定値を含まない」の場合に、旧バージョンの比較結果と異なる場合があります。
クライアントコマンド
NULL->'abc' | 'abc'->NULL | NULL->NULL | ''->'abc' | 'abc'->'' | ''->'' | ''->NULL | NULL->'' | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
指定値から始まる |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値から始まらない |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値で終わる |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値で終わらない |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値を含む |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値を含まない |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定したリストに含まれる |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: false |
指定したリストに含まれない |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: true |
サーバーサイドコマンド
NULL->'abc' | 'abc'->NULL | NULL->NULL | ''->'abc' | 'abc'->'' | ''->'' | ''->NULL | NULL->'' | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
指定値から始まる |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値から始まらない |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値で終わる |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値で終わらない |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値を含む |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定値を含まない |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: false |
指定したリストに含まれる |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
指定したリストに含まれない |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: true |
v10より前: true |
v10より前: false |
v10より前: false |
v10より前: true |
[カレントレコード変更時のコマンド]がレコードの移動により短い間隔で複数回発動するような場合、これまでは最初の発動のみが実行されていましたが、すべての発動が実行されるようになりました。
[リストビューの操作]コマンドでリストビューの列を非表示または表示にする場合、列名にカンマがあると正しく機能しなくなりました。
リストビューでオートフィルを許可した場合に、下記の条件を満たすと添付ファイル型セルが正しく複製されなくなります。
名前が「/」始まる場合
名前の先頭または末尾が数字の場合
以前のバージョンでは数式の結果が数値の場合、小数点以下の精度は最大9桁でしたが、本バージョンではリストビューと通常のセルと同じ最大15桁になります。
列ヘッダーのフィルター機能で「ユーザー設定フィルター...」を実行した際に表示されるフィルターダイアログのレイアウトが変更されました。
データの表示形式
以前のバージョンでは、セルの書式設定にユーザー定義で不正確な書式を設定しても機能する場合がありましたが、下記のような書式は本バージョンでは不正とみなし表示結果が異なります。
例)書式「¥* #,##0_; ¥* #,##0_; ¥* "-";@_」に対して「20,000」という値を設定した場合
以前のバージョンの結果:「¥20,000」
本バージョンの結果:「¥2¥0,000¥-」
「[$-409]mmmmm;@」という書式に値を設定した場合、その書式に対応していない値は結果が変わる場合があります。
例) 書式「[$-409]mmmmm;@」に対して「-0.5」という値を設定した場合
以前のバージョンの結果:「D」
本バージョンの結果:「0.5」
条件付き書式
時刻型セルに条件付き書式を設定した場合、条件書式がテキスト型の場合は機能しなくなりました。
ドロップダウンのリストにない値を[セルプロパティの設定]コマンドで設定した場合、以前のバージョンでは値は空になっていましたが、本バージョンでは値が設定されるようになりました。
レーダーチャート
データが選択されておらず空の場合、デザイン時のレーダーチャートは下図のように何も表示されなくなりました。
レーダーチャートの表示の順番(Zオーダー)は、以前のバージョンではグリッド線、系列、軸の順に表示されていましたが、本バージョンでは、軸とグリッド線が同じ階層で表示され、その上に系列が表示されます。
Forguncyの過去のバージョンでは、組み込みフィールドと同じ名前で数式フィールドを作成できましたが、本バージョンから数式フィールドの順番を変更できるようになったため、ODataによって計算された値の順序の結果が以前のバージョンと異なる可能性があります。
ページ生成時のデータベース関数のエラーチェックが簡略化されたことで、ページ生成時にはエラーは発生しなくなりましたが、テーブルを開いたりブラウザでこのデータベースの数式を使用する際に下記ような不正な数式はエラーが発生するようになります。
Data型のOrderDateを使用して「=Year([OrderDate])」のような数式フィールドを作成
Data型のOrderDateを「String」型に変更
数式でリストビューを参照するときのポリシー変更
リストビューの外にある「データの入力規則」やセル型の数式を入力可能なの各設定項目(既定値は除く)でリストビューを参照するとき、以前のバージョンではカレントレコードを参照していましたが、カラム全体を参照するようになります。
リボンのメニュー構成が次のように変更されました。
[高度な機能]タブにあった[再利用コマンド]は、[作成]タブに移動しました。
[チーム開発]タブが追加されチーム開発に関係する機能が集約されました。
[高度な機能]タブはなくなりました。
新バージョンでは、デバッグ時のURLにプレースホルダーが追加されます。
デバッグ時のURL | 開発時ユーザーアカウント管理のURL | |
---|---|---|
以前 | http://localhost:42575/ | http://localhost:19492/ManagementPage/LoginPage |
現在 | http://localhost:42575/Forguncy | http://localhost:19492/Forguncy/ManagementPage/LoginPage |
Forguncy Builder上でユーザー情報ビューのデータは最大500レコードまでしか表示されなくなりました。
作業ウィンドウで表示されるテーブルのデータはページングされるようになりました。1ページに表示されるデータ数の既定値は200レコードです。
主キーをdatetime型で作成し、既存のデータよりも以前の日付でレコードを作成すると、そのレコードが直ちに先頭に表示されるようになりました。
サーバーコマンドのテスト実行機能で配列型のパラメーターに配列以外の値を入力して、テスト実行を行うとテスト結果にエラーが表示されるようになりました。
コマンドダイアログはコマンドの内容ごとにダイアログサイズを保存していた機能は廃止され、コマンドを閉じた状態のダイアロサイズを保存するように変更しました。
デバッグ時に表示されるエラーメッセージの一部が日本語から英語になりました。これは.NET Frameworkから.NET 8に移行したことによる制限です(.NET 8では日本語のエラーメッセージが用意されていないため)。
テーブルやデータベースに対する操作
テーブルのデータの並べ替え方法が変更され、データタイプごとに異なるフィルタが追加されました。
以前のバージョンでは、外部データベースとの接続において「リンクテーブルの作成」や「接続の管理」で設定する接続設定のダイアログに、前回の接続情報が維持されてましたが、セキュリティの観点から情報を初期化するようになりました。
外部データベースにForguncyが生成するユーザー情報テーブルのテーブル名に付与される文字列「FGC_」が「FGC2_」に変更されました。
ページ操作
以前のバージョンでは、ページの行数/列数が無効な値(例:-12)に変更された場合、コミット後に行数/列数が自動的に以前の有効な値に変更されていました。 現在のバージョンでは、同じ動作で、コミット後に行数/列数が以前の有効な値ではなく0に変更されます。
チーム開発
以前のバージョンでは、チーム開発で接続情報を変更すると、[外部データベース接続情報]モジュールとその接続情報を使用しているテーブルやビューがチェックアウトされていましたが本バージョンでは、[外部データベース接続情報]モジュールのみがチェックアウトされます。
ドキュメント生成
以前のバージョンではマスターページのページ設定情報とその他の設定情報が2ページに分かれて出力されていましたが、同じページに表示されるようになりました。
[1.8 ページ表示権限]で[表示権限]列は出力されなくなりました。
以前のバージョンでは、Oracle databaseの関数を使用した場合の小数点以下の精度は10桁でしたが、本バージョンでは28桁になりました。これは.NET Frameworkから.NET 8に移行したことによる仕様変更です。
Oracle databaseのRIGHT関数の結果は次のように変更されます。
以前のバージョンでは数式「RIGHT("ABD",5)」はExcelとは異なり「D」を返しましたが、本バージョンではExcelと同じ「ABD」を返します。
以前のバージョンでは数式「RIGHT("ABD",6)」はExcelとは異なり「BD」を返しましたが、本バージョンではExcelと同じ「ABD」を返します。
以前のバージョンでは数式「RIGHT("AB",6)」はExcelと異なり「」を返しましたが、本バージョンではExcelと同じ「AB」を返します。
以前のバージョンでは数式「RIGHT("A",4)」はExcelと異なり「」を返しましたが、本バージョンではExcelと同じ「A」を返します。
Forguncy Builderで起動したデバッグ用のForguncy Serverは、起動後2時間経過すると動作を停止します。 停止したデバッグ用のForguncy Serverは、再度デバッグ実行することで再び起動します。Forguncy Builderでデバッグ実行またはプロジェクトを保存するたびに、デバッグ用のForguncy Serverの実行時間は2時間に延長されます。
サーバー管理ポータルのログインページのURLを変更しました。旧来のURLにアクセスした場合は新しいページのURLにリダイレクトされます。
内部管理
サーバー管理ポータルの左メニューにある[内部管理]をクリックすると、以前のバージョンでは[内部管理]内のどのサブページを開いている場合でも必ず[ユーザー]ページに戻っていましたが、本バージョンではページが維持されるようになりました。
新規に拡張属性を作成する際の属性の種類の既定値が、ユーザーアカウント型から文字列型に変更しました。
ユーザーに複数の組織上の上司が存在する場合、組み込みフィールドの「上位の組織メンバー」フィールドで取得するメンバーの表示順は以前のバージョンと異なる場合があります。
以前のバージョンでは、組織名は大文字と小文字を区別していましたが、本バージョンでは、組織名の大文字と小文字を区別しなくなりました。
権限
Windows Active Directory認証プロバイダー
データのアクセス制限において、「ログインユーザーが所属する組織のメンバーにより作成されたレコード」では、ユーザーが組織ノードのリーダーである場合、そのノード内のすべてのユーザー(自分自身を含む)が部下とみなされましたが、本バージョンより、そのノード内のリーダー以外のすべてのユーザーが部下とみなされるようになるため、条件の名称が「ログインユーザーがリーダーである組織のメンバーにより作成されたレコード」に変更されます。
ログ
以前のバージョンでは、Windows認証のユーザーの場合、同時実行ログに表示されるユーザー名は「ドメイン名/Windowsユーザー名」でしたが、本バージョンではユーザー名にドメイン名は含まれません。
設定
パスワードポリシーの[ユーザーが初期パスワードを変更していない場合、アプリログイン時にパスワードを変更させる。]をチェックすると、以前のバージョンでは新しく作成されたユーザーがアプリにログインする際に、パスワードの変更が必須ではありませんでしたが、パスワードの変更が必須になりました。
以前のバージョンでは、ユーザーがパスワードを変更したとき、新しいパスワードが古いパスワードと同じであってもパスワードの変更が正常終了しましたが、パスワードが同じ場合は変更できないようになりました。
以前のバージョンのプロジェクトで二要素認証を有効にしていた場合、ビルトインページ「FGC_パスワードの変更」を新しいバージョンの挙動に合わせてリセットする必要があります。詳細は旧バージョンからの移行を参照してください。
以前のバージョンでは、メールサーバーの送信アドレスを「username@host」でテストメールを送信できましたが、この形式はサポートされなくなりました。
「ユーザー管理」プラグインは将来のバージョンで廃止予定です。本バージョンでは互換性のために維持されていますが、「ユーザー管理」プラグインを利用しているプロジェクトではデバッグ実行時に警告メッセージが表示されます。
[ページ遷移]コマンドで「新しいページ」を選択して新規ページを作成する機能が廃止されました。