セルにデータ入力規則を設定する

セルに入力したデータが正しいかどうかを検証する入力規則を設定できます。これによって、入力するデータ範囲を指定したり、データ種類を指定したりすることができます。また、入力時にメッセージを表示したり、規則に則しないデータが入力された時に表示されるエラーメッセージを指定したりすることもできます。

入力規則の検証は、フォーカスアウト時とテーブルのデータ更新時に行われます。
フォーカスアウト時に行わないようにするには フォーカスアウト時のデータの入力規則による検証について設定する を参照してください。

値の入力が可能なセル型において、データの入力規則を設定した場合、テーブルデータの更新コマンドの実行時に入力規則の検証が行われます。このとき、大きなページで画面に入りきらないセルで入力検証エラーが見つかった場合、自動的にその箇所へスクロールしフォーカスが設定されます。なお、検証処理が通らない場合には、テーブルデータの更新は行われません。

以下のセル型にデータの入力規則を設定した場合、既定ではそのセルのフォーカスアウト時に入力規則の検証処理が行われます。リストビューの対する入力規則は データ入力規則を設定する(リストビュー) を参照してください。

1 データ入力用のセルを作成します。

ここではテキストボックスを例に説明します。

note
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データの入力規則では複数行テキストボックスはサポートされていません。リスト型のデータを扱うときはコンボボックスを利用してください。

 

2 [データ]タブで[データの入力規則]をクリックします。

3 「データの入力規則」ダイアログで入力規則やメッセージを設定します。

4 アプリケーションのデバッグで動作を確認します。

データ入力規則では、次の内容を設定できます。

①設定タブ

入力値の種類

入力できる値の種類を次の中から設定します。
 整数/小数点数/日付/時刻/文字列(長さ指定)/ユーザー設定/正規表現
「正規表現」では、メールアドレス、IPアドレスなど事前に設定された式を選択できる他、独自の正規表現を設定することもできます。

未入力を許可する

未入力を許可します。本設定は、[入力値の種類]が「文字列(長さ指定)」、「ユーザー設定」、「正規表現」の場合には無効です。

データ

入力できる値の範囲を設定します。

最小値/最大値

「データ」で指定した範囲に基づいて値を設定します。

Excelは正規表現をサポートしていないので、Excelへエクスポートするとこの設定は失われます。

②入力時メッセージタブ

セル選択時にメッセージを表示する

セルが選択されると吹き出しメッセージが表示されます。

タイトル

吹き出しメッセージのタイトルを設定します。

メッセージ

メッセージ本文を設定します。

 

③エラーメッセージタブ

エラーメッセージ

無効なデータが入力された際に表示するメッセージを設定します。

エラーメッセージが設定されない場合は、デフォルトのエラーメッセージが表示されます。

入力値の種類

エラーメッセージ

すべての値
([未入力を許可する]のチェックを外した場合)

必須入力項目です。

整数

入力した値は正しくありません。

小数点数

日付

文字列

入力した文字列の長さは正しくありません。

正規表現

入力した値は正しくありません。

正規表現
(事前に設定された式を選択した場合)

入力した値は「***」の値として正しくありません。
※選択した式の名称が「***」に表示されます。