コマンドとは、たとえば「データベースのテーブルに値を追加する」、「画面上のテキストボックスに指定した値を設定する」といったように、一般的なアプリケーション開発においてプログラミングによって実装されるような処理をGUI設定のみで実行できるようにしたオブジェクトです。コマンドは「テーブルデータの更新」コマンド、「セルプロパティの設定」コマンドといったように、処理の内容ごとに様々な種類が用意されており、それら複数のコマンドを設定することで順に実行していくことができます。
コマンドには大きくわけて通常のコマンドとサーバー側で完結して実行されるサーバーのコマンドがあります。どちらかの方式のコマンドでなければ実現できない処理がある一方、どちらのコマンドでも実現可能な処理も存在します。通常のコマンドを使って実現できない処理がある場合に、サーバーのコマンドを検討することをお勧めします。
ページ上のボタンやハイパーリンクといったユーザーが操作するセル型に設定することで、ユーザー操作をトリガーとして実行される種類のコマンドです。サーバー側への問い合わせや、サーバー側で処理を行うものもありますが、1つ1つのコマンドがクライアント側が起点となり、必ずクライアントに戻ってくることが特徴となります。そのため、ほとんどのコマンドにおいてそのコマンドが存在しているページ上の値を参照したり、結果などをページ上のセルに書き込んだりすることが可能です。
設定した複数のコマンドすべてがサーバー側で連続して実行され、基本的にはサーバー側で完結した処理を行うことができます。サーバーサイドで実行されるコマンドは、定期的に自動実行されるスケジュールタスクとクライアントから呼び出して実行するサーバーサイドコマンドの2つで使用できます。詳細については、サーバーオブジェクトを参照してください。