セル
画像アップロード型セル
バージョン6.0.44.0以前のFGCPファイルを開いた場合、互換性を保つために[アップロード画像ファイルの拡張子制限]は、次のように設定されます。セキュリティを高めるためにも、必要な拡張子のみに適宜変更してください。
.art, .bmp, .cmx, .cod, .dib, .gif, .ico, .ief, .jfif, .jpe, .jpeg, .jpg, .pbm, .pgm, .png, .pnm, .pnz, .ppm, .ras, .rf, .rgb, .svg, .tif, .tiff, .wbmp, .xbm, .xpm, .xwd
外部データベース
Oracle Database
以前のバージョンでは、[行のバージョン管理フィールド]プロパティにTIMESTAMP型だけでなく、DATE型のフィールドを選択できました。バージョン6.0.44.0では、TIMESTAMP型のフィールドのみを選択できます。
DATE型の精度は1秒であるため、同時実行制御のために使用することは推奨されません。以前のバージョンで作成したプロジェクトで、[行のバージョン管理フィールド]プロパティにDATE型のフィールドを設定していた場合、その設定は保持されます。しかし、TIMESTAMP型のフィールドに変更することを強く推奨します。なお、一度TIMESTAMP型のフィールドを選択すると、選択肢にDATE型は表示されなくなります。
その他
パスワードリセットページへのリンクのメール送信
以前のバージョンではパスワードリセットページへのリンクのメール送信に回数制限はありませんでしたが、同日に5回までに制限されるように変更しました。
最大同時接続数を超えた場合の管理者へのメール送信
以前のバージョンでは最大同時接続数を超えた場合の管理者へのメール送信に回数制限はありませんでしたが、同一ユーザー毎に30分に1回までに制限されるように変更しました。匿名ユーザーは接続元に関わらず同一ユーザーとみなされます。
セル
ピボットテーブル型セル
行の並び順が以前のバージョンと異なる場合があります。これは並び順がデータソースとなるリストビューの並び順に従わない場合があるという不具合の修正によるものです。
コマンド(サーバーサイド)
[CSVインポート/エクスポート]コマンド
インポートする際の値は自動的に日付型データに変換される動作が、デフォルトでは変換されないように変わりました。自動的に日付型データに変換したい場合は追加された[その他の設定]に[自動的に日付型データに変換する]オプションをご利用ください。
その他
リストビューの並び順
SQL Serverを利用しているリストビューのデフォルトの並び順を変更しました。並び順を設定していない場合や、並び順を設定している列の値が同じ値の場合、以前のバージョンと並び順が異なる場合があります。これまではSQL Serverの仕様上のランダムな並び順となっていましたが、本バージョンよりForguncyの仕様上のランダムな並び順となります。
Forguncy Builder
ログインユーザー型セルの[ログアウト時にスタートページを表示する]の設定UI
ログインユーザー型セルの[ログアウト時にスタートページを表示する]プロパティは[ログアウト時の遷移先設定]機能へと統合されたため、設定方法が変わりました。
ワークフロー
同時実行制御
ワークフローの処理を実行時に他の処理によって対象のレコードに更新があった場合、処理がキャンセルされるようになりました。
コマンド
[ページ遷移]コマンド、[ポップアップウィンドウの表示]コマンド
[遷移先ページのクエリー結果と並べ替え結果のキャッシュを削除する]オプションが有効の場合、[クエリー]コマンドと[並べ替え]コマンドの結果に加えてリストビューヘッダーによるフィルターや並べ替えの結果のキャッシュもクリアされるように動作が変更されました。
コマンド(サーバーサイド)
[CSVインポート/エクスポート]コマンド
[CSVファイルのパス]で指定したファイル名にアルファベットの大文字を使用してもすべて小文字で出力されていましたが、指定した通りの大文字・小文字のファイル名で出力されるように動作が変更されました。
リストビュー
ヘッダーのフィルター機能
バージョン6.0.21.0まではたとえば「2021/7/7 0:00:00」という値が存在していた場合、時刻以降のフィルターの選択肢として「0」は表示されませんでしたが、0以外の時刻が存在している場合に限り「0」もフィルターの選択肢として表示されるように動作が変更されました。本変更はExcelの動作に合わせた仕様変更です。
認証プロバイダー
SAML 2.0用認証プロバイダー(saml20securityprovider_6_0_40_0.zip)
設定項目の名称「IdPエンドポイントURL」は「IdPログインURL」に変更されました。
以前のバージョンのSAML 2.0用認証プロバイダーでは認証情報はCookieに15日間保存するようになっていましたが、保存しないように変更しました。本変更は、SAML 2.0用認証プロバイダーにおけるローカルログアウトをサポートするための対応です。
以前のバージョンのSAML 2.0用認証プロバイダーではページ表示権限に関わらずすべてのページでログインが要求されていましたが、「誰でも」が設定されているページではログインが求められないように変更されました。
その他
送信メールの形式
バージョン6.0.21.0まではHTML形式のメールを送信していましたが、HTML形式のデータとテキスト形式のデータの両方を持つマルチパートメールが送信されるように変更されました。
グラフ
データラベルの表示位置変更
「積み上げ縦棒」グラフ、および「積み上げ横棒」グラフでデータラベルを表示させた場合、グラフの外側上部に表示されていましたが、内側中央に表示されるように変更されました。
「折れ線」グラフ、「積み上げ折れ線」グラフ、「マーカー付き折れ線」グラフ、および「マーカー付き積み上げ折れ線」グラフでデータラベルを表示させた場合、グラフの上側に表示されていましたが、右側に表示されるように変更されました。
「面」グラフ、および「積み上げ面」グラフでデータラベルを表示させた場合、グラフの上側に表示されていましたが、下側に表示されるように変更されました。
「縦棒」グラフと「積み上げ横棒」グラフ、および「横棒」グラフと「積み上げ横棒」グラフの組み合わせ
Forguncy 4では「縦棒」グラフと「積み上げ横棒」グラフ、および「横棒」グラフと「積み上げ横棒」グラフの組み合わせが可能でしたが、Forguncy 6ではこれらの組み合わせグラフの設定はできないように修正されました。これはExcelのグラフと同様の動作です。
セル
表示形式における日付の和暦表示
セルの表示形式において、[種類]が「日付」、[カレンダーの種類]が「和暦」となっている場合、もしくは[種類]が「ユーザー設定」、[種類]に「[$-411]ggge"年"m"月"d"日";@」等の書式が設定されている場合、バージョン4では「令和1年10月1日」と表示されていたものが、バージョン6では「令和元年10月1日」と表示されます。この変更はWebページ上の表示のみであり、Forguncy Builder上の表示、およびExce/PDFエクスポートの結果に変更はありません。
Internet Explorerにおける入力可能なセル型のクリアボタン表示
入力されている値を削除するクリアボタンは、ふりがなテキストボックス型セルの対象セルに指定されていないテキストボックス型セルを除き表示されなくなりました。
テキストボックス型セル
新規にテキストボックス型セルを作成した場合、セルの書式設定における[表示形式]が自動的に「文字列」に設定されるようになりました。
日付型セル
カレンダーの外観が変更されました。
コンボボックス型セル、時刻型セル、ユーザー選択コンボボックス型セル
レコード数が1,000以上の場合には列幅の自動調整を行わず、100ピクセルで表示するように変更されました。この変更はパフォーマンス上の問題を回避するためです。
ドロップダウンのヘッダーの外観、および1行分の高さが変更されました。
[選択による入力のみ可]チェックオプションが有効の場合、キーボード入力による選択は行われなくなりました。
[選択による入力のみ可]チェックオプションが無効の場合、DELETEキー、およびBackspaceキーを入力した場合に必ずドロップダウンリストが表示されていましたが、選択値が変更されたときにのみドロップダウンリストが開くように変更されました。
[選択による入力のみ可]チェックオプションが無効の場合、入力により1つの項目にフィルターされている状態で下矢印キーを入力しても、その文字列が選択された状態とはならなくなりました。
[ひらがなとカタカナを区別する]チェックオプションが、[ひらがなとカタカナ、および英字の大文字と小文字を区別する]へと変更されました。
下線、および取り消し線のスタイルは、ドロップダウンリストの項目には反映されなくなりました。
コンボボックス型セルでロードオンデマンドを有効した場合、絞り込み入力の機能が動作しなくなりました。
数値型セル
フォントの色を設定した場合には、負数を入力してもフォントの色が赤に変更されないようになりました。フォントの色を設定した場合でも従来と同様の動作にしたい場合には、条件付き書式を使用してください。
新規作成した添付ファイル型の場合、[アップロードファイルの拡張子制限]が既定で有効になるように変更されました。[許可する拡張子]の既定の設定値は「.jpg, .jpeg, .png, .gif, .bmp, .xlsx, .docx, .doc, .xls, .pdf」です。
リピーター型セル
スクロールバーが表示される条件を満たしている場合でも、マウスカーソルがリピータ型セルの上に重なったときにのみスクロールバーが表示されるように動作が変更されました。
チェックボックス型セル、チェックボックスグループ型セル、ラジオグループ型セル
以前のバージョンでは、「読み取り専用」時、および「無効」時にグレー表示となるのはチェックボックスやラジオボタンの図形部分のみで、テキストの色は変化しませんでした。バージョン6では、図形部分とテキストの両方がグレー表示になるように変更されました。
コマンド
コマンド全般
バージョン4では、たとえば「Excelインポート」コマンドといった一部のコマンドが非同期実行されることから後続のコマンドを設定することができませんでしたが、バージョン6ではすべてのコマンドが同期実行されるようになり、そのコマンドの実行が完了するまで次のコマンドは実行されないようになりました。
ボタン型セルやハイパーリンク型セルに設定した一連のコマンド処理が完了しないうちに、再度それらのボタンやハイパーリンクをクリックした場合に「コマンドが実行中です。」というメッセージが表示されるようになりました。
[印刷]コマンドの名称変更
[印刷]コマンドは[Webブラウザー印刷]コマンドに名称変更されました。
コマンド(プリインストールプラグイン)
[CSVインポート/エクスポート]コマンドの文字コードの自動判別機能の廃止
[CSVインポート/エクスポート]コマンドでCSVファイルをインポートする際、バージョン4では文字コードは自動判別されていましたが、バージョン6ではアプリケーション設計時に文字コード指定するように変更されました。
リストビュー
リストビューの外観設定の一部廃止
リストビューの設定にある「奇数行の色/偶数行の色」、「空白エリアの背景色」、「選択時の背景色」、「選択時の枠線の色」は廃止されました。代わりにバージョン6で追加されたリストビューのスタイルを使用してください。
スクロールバーの表示ポリシー
ページのストレッチモードを使用している場合、リストビューのスクロールバー表示/非表示は初期表示の状態を維持します。なお、縦横両方のスクロールバーが不要となる大きさとなった場合にのみ、スクロールバーが非表示となります。
行選択の動作変更
[選択行]チェックオプションがチェックされている、[選択単位]が「行」、[複数のセル/行を選択しない]チェックオプションがチェックされていない、かつ[編集を許可]チェックオプションがチェックされていない場合、行クリックによって選択されたレコードは自動的に保持され、続けてクリックすることで複数レコードの選択ができるように動作が変更されました。
[削除を許可]チェックオプションの名称変更
リストビュー設定の[削除を許可]チェックオプションは、[削除アイコンを表示]チェックオプションへと名称が変更されました。動作は変更されていません。
新規作成時の既定値の変更
バージョン4では[列ヘッダークリック時の動作]の既定値は「その列をキーとして並べ替えを行う」でしたが、バージョン6では新たに追加された設定値「並べ替えとフィルターのためのドロップダウンを表示する」に変更されました。
編集時のセル型自動適用の種類の追加
バージョン4では[編集を許可]チェックオプションが有効の場合に、データ連結元のデータ型に合ったセル型が自動的に適用されるのは「日付/時刻」、「時刻」、「Yes/No」の3つでしたが、バージョン6ではそれらに加えて「画像」、「添付ファイル」、「ユーザーアカウント」についても自動適用されるようになりました。また、「添付ファイル」は、[編集を許可]チェックオプションが有効であれば編集時だけでなく表示時もセル型が表示されるようになりました。
単語の区切り文字の追加
バージョン4では空白文字のみが単語の区切り文字として認識されていましたが、バージョン6では空白文字とハイフン「-」が単語の区切り文字として認識されるようになりました。この変更により、表示される文字列と列幅に依存して、改行位置がバージョン4と異なる場合があります。
列幅が不足している場合の文字列以外の値表示
日付や数値などの文字列以外の値において、列幅がそれらの値を表示するために必要な幅よりも狭い場合、Excelと同様に「#」記号が表示されるように変更されました。なお、リストビューの[編集を許可]設定を有効にしている場合には、この限りではありません。
ExcelエクスポートとPDFエクスポート共通
エクスポート結果に大量の画像を含む場合の処理時間
エクスポート結果に大量の画像が含まれる場合、同じレイアウトをエクスポートした場合でもバージョン4と比較して処理に時間がかかります。
書式を設定していない日付、および日付時刻の出力動作
書式を設定していない日付、および日付時刻は、Webブラウザー上で表示される既定の書式ではなく、「m/d/yyyy」、および「m/d/yyyy h:mm」で出力されます。
文字のスタイルを変更する2つの条件付き書式を設定した場合の動作
次の図のように、同一のセルに対して文字のスタイル「斜体」と「太字」を、それぞれ異なる条件付き書式のルールによって設定した場合のエクスポート結果がバージョン4と異なります。
Webブラウザーでの表示時 | エクスポート時 | |||
---|---|---|---|---|
通常セル | リストビュー上のセル | 通常セル | リストビュー上のセル | |
バージョン4 | 太字と斜体 | 太字 | 太字と斜体 | 太字と斜体 |
バージョン6 | 太字と斜体 | 太字 | 太字 | 太字 |
なお、Excelにおける出力結果はバージョン6のエクスポート時の出力結果と同一です。
1900/3/1より前の日付の出力結果
次の図のように、1900/3/1より前の日付の出力結果がバージョン4と異なります。
1899/12/29 | 1899/12/30 | 1899/12/31 | 1900/1/1 | 1900/3/1 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
バージョン4 | Excelエクスポート | ######### | 1900/1/0 | 1900/1/1 | 1900/1/2 | 1900/3/1 |
PDFエクスポート | 1899/12/29 | 1899/12/30 | 1899/12/31 | 1900/1/1 | 1900/3/1 | |
バージョン6 | Excelエクスポート | ######### | 1900/1/0 | 1900/1/1 | 1900/1/2 | 1900/3/1 |
PDFエクスポート | ######### | 1900/1/0 | 1900/1/1 | 1900/1/2 | 1900/3/1 |
リストビューの自動結合セルを参照しているセルの出力結果
バージョン4では自動結合された場合であっても、結合された2行目や3行目を参照する数式は動作していましたが、バージョン6では1行目のみが参照可能です。これはExcelでセル結合を行った場合に左上のセル以外の値が破棄される動作に起因する仕様です。
リストビューの自動結合セルに数式を使用してい場合の出力結果
バージョン4では自動結合セルに数式を使用している場合エクスポート結果では自動結合が行われませんでしたが、バージョン6では自動結合が行われるようになりました。
結合セルにおける配列数式の出力結果
結合したセルに配列数機を設定している場合、セル結合が解除された状態でエクスポートされるように変更されました。これはExcelが結合セルにおける配列数式をサポートしていないことに準じた動作です。
リストビューのロードオンデマンド機能が無効である場合の出力結果
バージョン4では、ロードオンデマンド機能が無効である場合でもエクスポートの結果はロードオンデマンドが有効である場合と同様でした。バージョン6では、実際にWebブラウザーに表示されるレコードのみがエクスポートされるように仕様が変更されました。
存在しない領域を[印刷範囲]に指定していた場合の出力結果
バージョン4では、存在しない領域を[印刷範囲]に指定していた場合、実際に存在する領域の終端が自動的に適用されていましたが、バージョン6では必ず指定した範囲でエクスポート処理が行われるようになりました。
Excelエクスポート
グラフの出力結果
横軸が日付データでその間隔が詰まっている場合、その間隔やグラフの大きさに依存して日付が斜めに回転して出力されます。本動作はExcelのグラフの動作に準じたものです。
エクスポートされるシート名の命名規則の変更
[Excelエクスポート(ページ)]コマンドで[複数シートに分けてエクスポート]チェックオプションを選択している場合、バージョン4ではシート名は「ページ2」、「ページ3」と出力されていましたが、バージョン6では「ページ(2)」、「ページ(3)」と出力されるように変更されました。
[Excelエクスポート(リストビュー)]コマンドにおける非表示列の出力結果
[Excelエクスポート(リストビュー)]コマンドで非表示列、もしくは幅が0の列をエクスポートした場合、バージョン4ではエクスポートしたExcelに非表示列として出力されていましたが、バージョン6では出力されないように仕様が変更されました。非表示列を参照している数式を使用ている場合には、[数式が設定されているセルは計算後の値を出力する]チェックオプションを使用します。バージョン4で作成されたプロジェクトファイル(FGCPファイル)をバージョン6で開いた場合、このチェックオプションは既定で有効となります。
PDFエクスポート
エクスポートされたPDFファイルのサイズ
同じレイアウトをエクスポートした場合でも、バージョン4でエクスポートしたPDFファイルと比較するとファイルサイズが大きくなります。
文字列以外の値がセル領域をはみ出して表示している場合の出力結果
数値や日付といった文字列以外の値が、Webブラウザー上での表示ではセル領域をはみ出して表示されている場合、それらの値はバージョン4ではPDFエクスポートでも同様に出力されていましたが、バージョン6のPDFエクスポートではExcelと同様に「#」記号が出力されます。
数値や日付といった文字列以外の値が、Webブラウザー上での表示ではセル領域に収まらず途中まで表示されている場合、それらの値はバージョン4ではPDFエクスポートでも同様に出力されていましたが、バージョン6のPDFエクスポートではExcelと同様に「#」記号が出力されます。
[折り返して全体を表示する]チェックオプションが無効の場合の出力結果
バージョン4では[折り返して全体を表示する]チェックオプションが無効のセルであっても改行文字を含む場合には改行が行われていましたが、改行文字の(\n)については、バージョン6では改行されません。
[行の高さの自動調整]チェックオプションの動作の変更
セルの値が数値や日付の場合には、行の高さは変更されず「縮小して全体を表示する」の動作が適用されるようになりました。
エクスポートの印刷設定の[白黒印刷]チェックオプションの動作の変更
バージョン4では[白黒印刷]チェックオプションが有効な場合であってもセルの背景色が出力されていましたが、バージョン6ではセルの背景色は出力されません。これはExcelの印刷結果(印刷プレビュー)に準じた動作です。
単一セルでリストビュー上のセルを参照した場合の数式動作
バージョン4では数式を設定したセルの行番号に関わらず、リスビューの1行目のセルが値として出力されるようになっていましたが、バージョン6ではExcelと同様に数式を設定したセルと同じ行にあるセルを返すように変更されました。
配列数式でリストビューのテンプレート行内のセルを参照している場合の動作
Excelの配列数式では、対象となるセル範囲が1つのセルである場合と2つ以上のセルである場合において異なる動作となるという仕様が存在します。本仕様の詳細については配列数式の使用を参照してください。バージョン4まではこの仕様はPDFエクスポート内における数式処理には適用されていませんでしたが、バージョン6ではExcelと互換性のある動作に変更されました。
Forguncy Builder
フォントの変更
テーブルデザイナーやページデザイナーなど、作業スペースの一部のフォントには「MS P ゴシック」が使用されていましたが、「Meiryo UI」に変更されました。
コンボボックス型セルの設計時プレビューの廃止
コンボボックス型セルの[リスト項目]をテーブルからデータを取得する設定としていた場合、セルに設定されている値に合わせたプレビュー表示を行わないように変更しました。これはパフォーマンスの向上を目的とした変更です。
同一プロジェクトファイルを開こうとした際の動作
右ペイン[ページ設定]タブの[エクスポートの印刷設定]の移動
右ペイン[ページ設定]タブの[エクスポートの印刷設定]は、[レポート]リボンタブへと移動しました。
[基本設定]の名称変更
[ファイル] - [オプション]にある[基本設定]は、[環境設定]へと名称変更されました。
Forguncy Server
自動バックアップを行う方法の変更
バージョン4ではWindowsのタスクスケジューラーの機能を使用して実現されていましたが、バージョン6ではWindowsのタスクスケジューラーを使用しない方式へと変更されました。
復元動作の変更
バージョン4における復元は、データベースのみを復元しアプリケーション部分は復元されませんでしたが、バージョン6ではアプリケーション全体(ページやコマンドの設定からデータベースの設定やデータなどすべて)を復元するように動作が変更されました。
ロールの割り当て権限「復元」の削除
バージョン4では、ロールの割り当て権限として「復元」という権限がありましたが、バージョン6では削除されました。ユーザーアカウント情報の復元を行う場合には、Administratorロールを使用してください。
グローバル設定
「AutoSyncWindowsDomainUsers」は、「AutoCacheWindowsDomainUsers」へと名称変更されました。バージョン4で本設定を変更していた場合、アプリケーションの再発行が必要です。詳細はForguncyのアップグレードを参照してください。
データベース
プロジェクトファイルを開いた際のリンクテーブルの接続動作の変更
バージョン4では、リンクテーブルを持つプロジェクトファイル(FGCPファイル)をForguncy Builderで開いた際、すべての外部データベースに対して接続を行うようになっていましたが、バージョン6ではリンクテーブルを開く際に接続を行うように動作が変更されました。これは多くのリンクテーブルがある場合にForguncy Builderが使用可能な状態となるまでに長い時間がかかる問題を回避するための動作変更です。
データの入力規則
「時刻」入力値のデータの入力規則の検証動作の変更
バージョン4では、時刻の入力検証においてシリアル値(OADate)の整数部(日付部分)も評価していましたが、バージョン6では小数部(時刻部分)のみを評価するように検証動作が変更されました。
その他
日時や日付を指定した場合のクエリー条件の結果範囲の変更
同じ日時、または日付を指定し、条件が同一であってもバージョン6ではその結果範囲が異なります。次の表は、バージョン4でクエリー条件で日時を指定した場合の結果範囲の例です。
指定値 |
条件 |
結果範囲 |
---|---|---|
2019/01/03 06:00 |
=(等しい) |
「2019/01/03 06:00」と等しい |
<>(等しくない) |
「2019/01/03 06:00」より小さい、または「2019/01/03 06:00」より大きい | |
>(より大きい) |
「2019/01/03 06:00」より大きい | |
>=(以上) |
「2019/01/03 06:00」以上 | |
<(より小さい) |
「2019/01/03 06:00」より小さい | |
<=(以下) |
「2019/01/03 06:00」以下 | |
2019/01/03 00:00 |
=(等しい) |
「2019/01/03 00:00」以上、かつ「2019/01/03 23:59:59」以下 |
<>(等しくない) |
「2019/01/03 00:00」より小さい、または「2019/01/03 23:59:59」より大きい | |
>(より大きい) |
「2019/01/03 23:59:59」より大きい | |
>=(以上) |
「2019/01/03 00:00」以上 | |
<(より小さい) |
「2019/01/03 00:00」より小さい | |
<=(以下) |
「2019/01/03 23:59:59」以下 |
次の表は、バージョン6でクエリー条件で日時を指定した場合の結果例です。
指定値 |
条件 |
結果範囲 |
---|---|---|
2019/01/03 06:00 |
=(等しい) |
「2019/01/03 06:00」以上、かつ「2019/01/03 06:01」より小さい |
<>(等しくない) |
「2019/01/03 06:00」より小さい、または「2019/01/03 06:01」以上 | |
>(より大きい) |
「2019/01/03 06:00」より大きい | |
>=(以上) |
「2019/01/03 06:00」以上 | |
<(より小さい) |
「2019/01/03 06:00」より小さい | |
<=(以下) |
「2019/01/03 06:00」以下 | |
2019/01/03 00:00 |
=(等しい) |
「2019/01/03 00:00」以上、かつ「2019/01/04 00:00」より小さい |
<>(等しくない) |
「2019/01/03 00:00」より小さい、または「2019/01/04 00:00」以上 | |
>(より大きい) |
「2019/01/04 00:00」以上 | |
>=(以上) |
「2019/01/03 00:00」以上 | |
<(より小さい) |
「2019/01/03 00:00」より小さい | |
<=(以下) |
「2019/01/04 00:00」より小さい |
バージョン6における、日付のみ、日時のみ、秒単位を含む日時、ミリ秒単位を含む日時などを指定した場合における絞り込みのポリシーを、次の表に記載します。
指定値 |
条件 |
結果範囲 |
---|---|---|
2019/01/03 |
=(等しい) |
「2019/01/03 00:00」以上、かつ「2019/01/04 00:00」より小さい |
2019/01/03 06:00 |
=(等しい) |
「2019/01/03 06:00」以上、かつ「2019/01/04 06:01」より小さい |
2019/01/03 06:00:30 |
=(等しい) |
「2019/01/03 06:00:30」以上、かつ「2019/01/04 06:00:31」より小さい |
2019/01/03 06:00:30'10 |
=(等しい) |
「2019/01/03 06:00:30'10」以上、かつ「2019/01/04 06:00:31'11」より小さい |
06:00 |
=(等しい) |
「06:00」以上、かつ「06:01」より小さい |
06:00:30 |
=(等しい) |
「06:00:30」以上、かつ「06:00:31」より小さい |
06:00:30'10 |
=(等しい) |
「06:00:30'10」以上、かつ「06:00:30'11」より小さい |
64ビットアプリケーション
64ビット版のWindowsの場合、Forguncy Builder、Forguncy Server共に64ビットプロセスとして動作します。Forguncy Server上で動作するForguncyアプリケーションも同様です。なお、バージョン6は32ビット版のWindowsをサポートしていません。本変更により、次の点において注意が必要です。
Oracle Databaseを使用する場合、64ビット版のOracle Database Clientのインストールが必要となります。
ODBCデータソースを使用する場合、64ビット版である「ODBC データソース アドミニストレーター(64ビット)」からODBCデータソースの設定を行う必要があります。
Forguncy BuilderやForguncy Server上で動作するForguncyアプリケーションが利用可能なメモリ量が増えますが、アプリケーションの内容やデータ量が同じ場合でも、バージョン4に比べてバージョン6のほうが消費する使用メモリは増加します。本事象はForguncyアプリケーションに限らず、Windowsにおける64ビットアプリケーションの一般的な事象です。
アドレスバーにおけるクエリ文字列の表示
バージョン4では、[ページ遷移]コマンドの[遷移先ページの値の受け渡し]機能を使用した場合や遷移先のページのリストビューデータを[クエリー]コマンドによって絞り込んだ場合、それらの設定値がクエリ文字列としてWebブラウザーのアドレスバーに表示されていました。バージョン6では、これらのクエリ文字列は既定では表示されないように変更されました。従来と同様の動作にしたい場合、アプリケーション設定の[URLにクエリ文字列を表示する]設定を有効化してください。
*.fgcpproj形式による保存機能の廃止
*.fgcpproj形式による保存機能は廃止されました。代わりにバージョン6で追加されたチーム開発機能を使用してください。
グローバル設定「AutoSyncWindowsDomainUsers」の名称変更
グローバル設定「AutoSyncWindowsDomainUsers」は「AutoCacheWindowsDomainUsers」に名称が変更されました。
同じFGCPファイルを開いた際の動作