Tablixデータ領域全体としても並べ替えやフィルタの設定は存在しますが、これはデータセットへのフィルタと同様の結果となります。そのため、並べ替えやフィルタの条件が固定値である場合にはデータソース側のクエリー条件、および並べ替えでそれらの設定を行うことをお勧めします。詳細はレポートデータソースを参照してください。なお、フィルタの条件にパラメーターを渡して動的に変更する場合の設定方法については、パラメータとフィルタを参照してください。
グループにおいて集計関数を用いてグループの合計などを出力しており、その合計値の値を条件として並べ替えやフィルタを行いたい場合、グループの並べ替え、およびグループのフィルタを使用します。
本ページでは次の図のようなTablixデータ領域を例として説明します。
グループの金額の合計値で並べ替えを行う方法を説明します。
行グループのセルである「出荷先都道府県」のセルを選択し、プロパティの[Tablixメンバ]から[並べ替えの式]プロパティに項目を追加します。
グループの並べ替え条件として「{Sum(金額)}」を設定します。右側にあるボタンをクリックして[]に変更すると降順となります。今回は既定の昇順のままとします。
レポートをプレビューして確認すると、「出荷先都道府県」グループの金額合計が少ない順でグループが表示されていることを確認できます。
グループの金額の合計値が「10000000」以上となっているグループのみが表示されるようにフィルタを設定する方法を説明します。
行グループのセルである「出荷先都道府県」のセルを選択し、プロパティの[Tablixメンバ]から[フィルタ]プロパティに項目を追加します。
左辺に[式]を選択し、その後の[式エディタ]で「{Sum(金額)}」を設定します。
フィルタでは以下のように複数の演算子が選択できます。ここでは「>」を設定します。
右辺に「10000000」を設定します。
レポートをプレビューして確認すると、「出荷先都道府県」グループの金額合計が10,000,000以上のグループのみが表示されていることを確認できます。