サーバーで稼働中のアプリケーションを更新する時に、アプリケーションの更新と共にデータベース(テーブル)の構造や設定なども同時に変更する場合、次のようにしてデータベースをマージします。大きくわけて2つのデータべースの更新方法があります。
この方法は、再発行時に開発環境上と運用環境上のデータベースのマージを指定できるため、現在稼働中のアプリケーションのダウンタイムを最小にして、更新することができます。
1 稼働中のアプリケーションを停止します。
アプリの開発と停止に記載の方法で、稼働中のアプリケーションを停止します。
2 発行時にデータベースの更新を指定します。
アプリケーションを発行する に記載の方法で発行します。このとき、「サーバー上にあるデータベースを変更する 」の項目でデータのマージ方法を指定する点に注意してください。
3 アプリケーションを開始します。
2の発行時に「発行後にメンテナンスモードを解除する 」のチェックをしていなかった場合は、アプリの開発と停止に記載の方法でアプリケーションを開始します。
4 必要に応じてクライアント側のWebブラウザーのキャッシュを削除します。
サーバー上のアプリケーションを再発行しても、クライアントのWebブラウザにキャッシュが残っており修正前のアプリケーションの画面が表示されることがあります。この場合、クライアント側のキャッシュを削除してください。
この方法は、現在稼働中のアプリケーションを一度メンテナンスモードで停止してから、一旦サーバー上のデータを開発環境上に読み込んで開発環境上で正しく動作することを確認してから、サーバー上のデータベースを上書きして発行する必要があるため、アプリケーションのダウンタイムが大きくなります。
データベースは、Forguncy内部データベースだけでなく、SQL
ServerやOracle Databaseなどの外部データベースの場合も含みます。
以下の手順で、現在運用中のデータベースをForguncy
ServerからForguncy Builder(開発環境)にダウンロードし、開発環境上でアプリケーションと共に修正して再度Forguncy
Serverに発行します。
1 Forguncy Builderの[発行]→[メンテナンスモードに設定]をクリックします。
メンテナンスモードを選択すると、サーバーのアプリケーションは停止します。このため、作業中にサーバー側でデータベースが更新されてしまい再発行時にデータベースの不整合が生じるといったことを防ぐことができます(データベースが外部データベースを使用しており、停止したForguncyアプリケーション以外からもデータの更新が行われる場合を除く)。もしサーバーのアプリケーションを停止したくない場合は、この手順の1と下記の手順の2は省略できますが、データベースの不整合についてご注意ください。
2 サーバーの設定が正しいことを確認して[OK]をクリックします。
サーバー |
Forguncy Serverがインストールされているコンピューター名(マシン名)、URL、もしくはIPアドレスを指定します。 |
ユーザー名 |
Forguncy
Serverのユーザー名を指定します。Windowsのユーザーではないことに注意してください。 |
パスワード |
ユーザーのパスワードを指定します。既定のユーザーアカウント「Administrator」の既定のパスワードは「123456」です。 |
アプリケーション名 |
メンテナンスモードに設定したいアプリケーションのアプリケーション名を指定します。アプリケーション名は最終的にユーザーが利用するアプリケーションの宛先URLから確認できます。 |
※[接続の確認]をクリックするとサーバーとの接続テストが実行されます。
次のダイアログが表示されて、Forguncy Server上のアプリケーションはメンテナンスモードに移行します。
メンテナンスモード中はユーザーにはメンテナンス中であることを通知する画面が表示され、アプリケーションは使用できなくなります。
3 [発行]→[運用データベースの取得]をクリックします。
Forguncy内部データベースを使用しておらず、外部データベース(リンクテーブル)のみを使用している場合、本手順3から手順5までの操作は不要です。
これをクリックすることで、サーバーから運用中のデータベースを開発環境上にダウンロードできます。このとき、開発環境上のデータベースは上書きされます。すでに開発環境上のデータベースに対し新規テーブルを追加していたなどのことがあれば、事前にバックアップをしておくことで、ダウンロード後にそのバックアップしておいたプロジェクトからテーブルをインポートすることができます。
4 Forguncy Serverの設定が正しいことを確認して[OK]をクリックします。
※[接続の確認]をクリックするとForguncy Serverとの接続テストが実行されます。
5 次のダイアログが表示されます。Forguncy Builderのテーブルが上書きされても問題のないことを確認して[はい]をクリックします。
6 Forguncy Builderでアプリケーションを修正して保存します。
ForguncyのテーブルはForguncy Serverと同じ状態になっています。この状態でアプリケーション、およびデータベース部分を修正して保存します。
7 [発行]→[サーバー]をクリックします。
8 [サーバー上にあるデータベースを変更する]をチェックし、[すべて上書き:サーバー側にある内部テーブルが、Forguncy Builder上の内部テーブルの構造とデータで上書きされます。]を選択します。
本設定[サーバー上にあるデータベースを変更する]のチェックの有無にかかわらず、外部データベースのテーブルの設定情報(たとえばテーブルの関連付けなど)は、必ずForguncy Serverへと発行され、反映されます。
9 [発行]をクリックするとアプリケーションとデータベースがForguncy Serverに発行され上書きされます。
10 [発行]→[メンテナンスモードの解除]をクリックします。
11 Forguncy Serverの設定が正しいことを確認して[OK]をクリックします。
※[接続の確認]をクリックするとForguncy Serverとの接続テストが実行されます。
Forguncy
Serverのアプリケーションのメンテナンスモードが解除されユーザーはアクセス可能になります。
12 必要に応じてクライアント側のWebブラウザーのキャッシュを削除します。
サーバー上のアプリケーションを再発行しても、クライアントのWebブラウザにキャッシュが残っており修正前のアプリケーションの画面が表示されることがあります。この場合、クライアント側のキャッシュを削除してください。