グローバル設定

バージョン3までのForguncyでは、いくつかのCONFIGファイルにアプリケーションの詳細設定を保存しており、この設定値を手動で変更することで、例えばアプリケーションからアップロードされるファイルの保存先のパスの既定値を変える、といったカスタマイズができました。しかしながら、Forguncy Serverのアップグレードなどにより製品をアンインストールすると、これらのファイルも削除されてしまい設定内容を維持することができませんでした。

バージョン4以降では、設定内容を維持できるグローバル設定用のファイルが提供され、これらの設定内容が保持されます。
ほとんどのユーザーにとって変更する必要はありませんが、必要な場合は、以下の手順で変更してください。

1 メモ帳などのテキストエディタを使用して「GlobalConfig.xml」ファイルを開きます。

「GlobalConfig.xml」ファイルは、Forguncy Serverをインストールしたコンピューターの以下の場所に存在します。

C:¥Users¥Public¥Documents¥ForguncyServer¥ 

2 以下の設定値を参考に変更し、保存します。

 

タグ

内容

AppRootPath

Forguncyアプリケーションを配置するサーバー側のフォルダーパスを指定します。既定値は「C:\Users\Public\Documents\ForguncyServer」です。ファイルシステム上の既定のアプリケーション格納位置となります。

UploadRootPath

Forguncyアプリケーション上でファイルをアップロードするサーバー上のパスを指定します。既定はそれぞれのアプリケーションパスの配下です。ここで指定したパスの配下に、それぞれのアプリケーションのためのアップロードフォルダを作成します。

CookieKey/CookieSecurityKey

複数のサーバー間でログイン状態を保持するために使用します。本機能は実験的に追加されている機能であり、本バージョンではサポートされません。

DataOperationLogPath

監査ログが保存されるパスを指定します。既定では「%temp%」フォルダーに保存されます。

DefaultApp

指定したアプリケーション名のアプリが既定のアプリとして設定され、ユーザーはアプリケーション名を省略したURLを使ってアプリケーションにアクセスできます。

AutoDisconnecctTimeout

ユーザーが一定期間Forguncyアプリケーションを操作しなかった場合に、Forguncyアプリケーションが自動切断され、同時接続数としてカウントされなくなる場合の時間を設定します。設定する数値の単位は分で、0を設定した場合タイムアウトによる切断は行われません。

XFrameOptions

Forguncy ServerからのHTTP応答ヘッダーに「X-Frame-Options」を追加する設定です。「GlobalConfiguration」要素内に記載した場合、すべてのアプリケーションに対して有効となります。設定可能な値については、X-Frame-Options - HTTP | MDN等の情報を参照してください。この設定はWebブラウザーの種類やバージョンにより対応状況が異なります。

AllowUrlReferrer

HTTPリファラを確認し、指定されたURLがHTTPリファラに記述されたHTTPリクエストのPOSTメソッドにのみ応答を返すようにする設定です。「GlobalConfiguration」要素内に記載した場合、すべてのアプリケーションに対して有効となります。実際の運用に合わせて、許可するURLを設定します。複数のURLを設定する場合、半角スペース(空白)で区切って記述します。「*(アスタリスク)」はワイルドカード文字となっており、1 文字以上の任意の文字列となります。なお、本設定値の文字として"+ ( ) [ ] { } $ \ | ^"は使用できません。

Apps

このノードの中に<AppConfiguration AppName="アプリケーション名">という各アプリケーションごとのノードを設けて、アプリケーションごとの設定値を指定できます。

AppConfiguration

CookieKey/CookieSecurityKey 

複数のサーバー間でログイン状態を保持するために使用します。本機能は実験的に追加されている機能であり、本バージョンではサポートされません。

DomainName

設定したドメイン名は、 メール送信コマンドにおいて本文にページへのリンクを挿入するキーワードを設定した際に、そのリンクのアドレスとして使用されます。

AutoBackUpPath

アプリケーション発行において データベースの更新を「構造変更の反映」と設定した時、その実行時に自動的にアプリケーションのバックアップを指定したパスに作成します。

XFrameOptions

Forguncy ServerからのHTTP応答ヘッダーに「X-Frame-Options」を追加する設定です。「AppConfiguration」要素内に記載した場合、そのアプリケーションでのみ有効となります。設定可能な値については、X-Frame-Options - HTTP | MDN等の情報を参照してください。この設定はWebブラウザーの種類やバージョンにより対応状況が異なります。

AllowUrlReferrer

HTTPリファラを確認し、指定されたURLがHTTPリファラに記述されたHTTPリクエストのPOSTメソッドにのみ応答を返すようにする設定です。「AppConfiguration」要素内に記載した場合、そのアプリケーションでのみ有効となります。実際の運用に合わせて、許可するURLを設定します。複数のURLを設定する場合、半角スペース(空白)で区切って記述します。「*(アスタリスク)」はワイルドカード文字となっており、1 文字以上の任意の文字列となります。なお、本設定値の文字として"+ ( ) [ ] { } $ \ | ^"は使用できません。

UserService

DBFolder

ユーザーサービスのデータベースが保存されるパスを指定します。本機能は実験的に追加されている機能であり、本バージョンではサポートされません。

AutoSyncWindowsDomainUsers

falseに設定した場合、ユーザーサービスの起動時、およびそれ以降5分毎に行われるWindows認証のユーザー情報の同期は行われなくなります。そのため、この設定をfalseにした場合、Forguncy Serverサービスの再起動後に手動による同期が必要となります。コンピューターの再起動など、Forguncy Serverサービスの再起動が発生した際には、再度手動による同期を行う必要があることに注意してください(手動による同期を行っていない場合、Windows認証を使用したForguncyアプリケーションにおいて認証が機能しなくなります)。手動による同期の方法については、ユーザーの追加を参照してください。

ConcurrencyLogPath

同時接続のアクセスログが保存されるパスを指定します。既定は「%temp%\Forguncy\ForguncyConcurrencyAccessLog」です。

XFrameOptions

Forguncy ServerからのHTTP応答ヘッダーに「X-Frame-Options」を追加する設定です。「UserService」要素内に記載した場合、ユーザーアカウント管理ページでのみ有効となります。設定可能な値については、X-Frame-Options - HTTP | MDN等の情報を参照してください。この設定はWebブラウザーの種類やバージョンにより対応状況が異なります。

AllowUrlReferrer

HTTPリファラを確認し、指定されたURLがHTTPリファラに記述されたHTTPリクエストのPOSTメソッドにのみ応答を返すようにする設定です。「UserService」要素内に記載した場合、ユーザーアカウント管理ページでのみ有効となります。実際の運用に合わせて、許可するURLを設定します。複数のURLを設定する場合、半角スペース(空白)で区切って記述します。「*(アスタリスク)」はワイルドカード文字となっており、1 文字以上の任意の文字列となります。なお、本設定値の文字として"+ ( ) [ ] { } $ \ | ^"は使用できません。

以下は、AppRootPathの値を設定する場合の例です。

既定の状態:

変更例:

3 Windowsで[コントロール パネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]から[サービス]を開き、「Forguncy Server Service」の[再起動]を実行します。

 

注意事項