オフラインでアプリを配置する

開発環境のForguncy Builderと運用環境のForguncy Serverがネットワークを介して接続されていない場合、アプリケーションをパッケージファイルにしてForguncy Serverに配置することができます。また、サーバーに発行済みのアプリケーションをバックアップした(FDBAK)を、新しいアプリケーションとして配置できます。
前者の場合、まず、Forguncy Builderでプロジェクト(FGCPファイル)から「パッケージファイル(FGCPBSファイル)」を作成します。次に、CDなどの媒体を介してForguncy Serverの運用環境にコピーし、運用環境上でForguncy サーバーマネージャを開きパッケージファイルを配置します。以下に詳しく説明します。
Forguncy Builderからネットワークを介して直接Forguncy Serverに発行する方法については、「アプリケーションを発行する」を参照してください。

発行したアプリケーションは、既定ではForguncy Serverをインストールしたコンピューターの以下のフォルダーに格納されます。

格納先はグローバル設定により変更が可能です。詳細については、 グローバル設定 を参照してください。

パッケージファイル(FGCPBSファイル)を配置する

1 Forguncy Builderでプロジェクトファイルを開き、[発行]→[パッケージファイルの作成]をクリックします。

パッケージファイルにパスワードを設定することで、配置後にアプリケーションを利用できる期限付きの配置ができます。詳細は、「パッケージにパスワードを付加する」を参照してください。

2 パッケージファイルの保存先とファイル名を指定して、保存します。

 

3 保存したパッケージファイル(FGCPBSファイル)をサーバーにコピーします。

 

4 Forguncy Serverがインストールされているコンピューターで、デスクトップの「Forguncyサーバーマネージャー」アイコンをダブルクリックします。

または、Windowsの[スタート]→[すべてのプログラム]→[Forguncyサーバーマネージャー]をクリックします。

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Windows Server 2012環境の場合
1)スタート画面上を右クリックし、画面下部に表示されたアプリバーから[すべてのアプリ]をクリックします。
2)すべてのアプリ画面(アプリビュー)から[Forguncyサーバーマネージャー]を選択します。

Windows 8.1 Update/Server 2012R2環境の場合
1)スタート画面上でマウスポインターを動かし、画面下部に表示された下向き矢印をクリックします。
2)すべてのアプリ画面(アプリビュー)から[Forguncyサーバーマネージャー]をタップまたはクリックします。

Windows 10環境の場合
Windowsの[スタート]→[すべてのアプリ]→[Forguncyサーバーマネージャー]をクリックします。

 

5 [アプリの配置]をクリックします。

6 パッケージファイルを選択し、[OK]をクリックします。

ファイルパス

配置したいファイルを選択します。以下の2種類のファイルに対応しています。
・パッケージファイル(FGCPBSファイル)。
・バックアップファイル(FDBAKファイル)。新しいアプリケーションとして配置します。上書きしたい場合は「アプリのバックアップと復元」で説明している「復元」ボタンから行えます。上記画面で行った場合は上書きではなく新しいアプリケーションとして配置することしかできないため、「サーバー上にあるデータベースを変更する」のチェックボックスは無効になります。

アプリケーション名

アプリケーション名を指定します。アプリケーション名は最終的にユーザー利用するアプリケーションの宛先URLの一部となります。

ポート番号

デフォルトは「80」です。変更する場合はポート番号を指定します。指定可能なポート番号は、既定の80番と1025番から65534番までです。

HTTPS

HTTPSを使用します。あらかじめForguncy Server側でHTTPSの設定が必要です。
詳しくは HTTPSを設定する を参照してください。

サーバー上にあるデータベースを変更する

はじめて発行する際は、この設定に関わらずアプリケーションとデータのすべてが発行されます。
再発行する際に、開発環境と運用環境のデータベースをどのようにしたいかを、以下を参照して適切な方を選択してください。
・リンクテーブルの場合は、この設定に関わらず、アプリケーションとテーブルの固有レコードの識別子などの設定情報を含む開発環境の状態をサーバーへ発行します。
・内部テーブルの場合は、このチェックボックスをチェックしない時は、開発環境上のデーターベースはサーバー上に反映されず、アプリケーション部分だけが発行されます。このチェックボックスをチェックした時は、データベースとアプリケーションが共に発行されます。チェックすると、データベースの更新方法を選択するプション設定が表示されます。オプションの詳細は、「データベースの更新」を参照してください。

 

パッケージファイルにパスワードが付加されている場合、以下のダイアログが表示されます。

 

7 アプリケーションの配置が完了すると、メッセージが表示されます。[OK]をクリックします。

「Forguncyアプリ一覧」に、アプリケーションが追加されています。

バックアップファイル(FDBAKファイル)を配置する

サーバーに発行したアプリケーションをバックアップしてFDBAKファイルを作成する方法は「アプリのバックアップと復元」を参照してください。
FDBAKファイルを配置する手順は、上記手順の4~と同じです。

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・FDBAKファイルをこの操作で配置する場合は、上書きではなく新しいアプリケーションとして配置することしかできません。このため、「サーバー上にあるデータベースを変更する」のチェックボックスは無効になります。