Forguncyマニュアル
サーバーサイドコマンドを構成する要素と概念
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サーバーサイドコマンドは、次の4つの要素から構成されています。このうち設定が必須となるのは「クライアントから呼び出すコマンド」と「コマンド(サーバーサイド)」の2つです。

  1. クライアントから呼び出すコマンド(「サーバーサイドコマンドの呼び出し」)

  2. パラメーター

  3. コマンド(サーバーサイド)

  4. 戻り値

クライアントから呼び出すコマンド(「サーバーサイドコマンドの呼び出し」)

サーバーサイドコマンドは、その実行のためにクライアント(Webブラウザー)側からリクエストを送信する必要があります。そのために「サーバーサイドコマンドの呼び出し」コマンドが用意されています。ボタン型セルやハイパーリンク型セルなどに、「サーバーサイドコマンドの呼び出し」コマンドを設定し、それらのセル型をクリックすることでサーバーサイドコマンドを呼び出して実行します。詳細については、サーバーサイドコマンドの呼び出しを参照してください。なお、Forguncy以外のアプリケーションから呼び出す場合、指定のHTTPメソッドに応じたHTTPリクエストを送信します。リクエスト先のURLについては、サーバーサイドコマンドコマンドマネージャーの操作にある「トリガー」を参照してください。

なお、サーバーサイドコマンドは、クライアントから呼び出す以外に、別のサーバーサイドから呼び出して利用することが可能です。このような使用方法は、通常のコマンドにおける再利用コマンドと同様の利点があります。別のサーバーサイドコマンドから呼び出す方法については、サーバーサイドコマンドの呼び出し(サーバーサイド)を参照してください。

パラメーター

サーバーサイドコマンドは、サーバー上でその処理が実行されることから、通常のコマンドとは異なりページ上に表示されている値をサーバーサイドコマンド内から直接参照することができません。そのため、サーバーサイドコマンド内で必要となる値はパラメーターとしてクライアントから受け渡す必要があります。たとえば、ユーザーがページ上のテキストボックス型セルに入力した「りんご」という値をサーバーサイドコマンドを使ってテーブルに登録する場合、「りんご」という値をパラメーターとして受け渡します。

また、パラメーターはクライアントから受け渡す方法のほかに、データベースのテーブル内の値をパラメーターとして定義する方法もあります。

詳細については、パラメーターを参照してください。

コマンド(サーバーサイド)

サーバーサイドコマンドとして設定可能なコマンドの種類や、その設定項目は通常のコマンドとは異なります。詳細はコマンド(サーバーサイド)を参照してください。

戻り値

サーバーサイドコマンドは戻り値をもっており、サーバーサイドコマンドが正常に完了した場合には、リターンコードとして0が値として返ります。何らかのエラーが発生した場合には、その内容を示すリターンコードとリターンメッセージが返ります。条件分岐コマンドなどを使用して意図的にリターンコードとリターンメッセージを返したい場合には、リターン(コマンドの終了)コマンドを使用します。

Forguncyのコマンドが返すリターンコードは次の表のとおりです。なお、第三者が作成するプラグインコマンドでは任意のリターンコードを返すことが可能です。

リターンコード

説明

0

正常に完了

401

権限不足により失敗

500

例外発生により失敗

サーバーサイドコマンドのHTTPレスポンスの本文は次のようなJSONデータとなっており、戻り値が格納されています。

HTTPレスポンスの例
コードのコピー
{
  "ErrCode": 1111,
  "Message": "テスト",
  "Log": "14:36 コマンド「サーバーサイドコマンド1」の実行を開始します。トリガー方式:POST ユーザー:Administrator\r\nリターン(コマンドの終了)\r\nリターンコード:1111\r\nリターンメッセージ:テスト\r\n 「サーバーサイドコマンド1」サーバーサイドコマンド実行の終了。時間:1.0012 ミリ秒\r\n"
}

JSONのキー「ErrCode」はコマンド内「リターンコード」に、「Message」は「リターンメッセージ」に該当します。なお、「Log」はデバッグ時にのみ主力される項目となっており、Forguncy Serverへ発行したアプリケーション上のサーバーサイドコマンドでは出力されません。