アプリケーション運用中に発生するトラブルに備え、以下の設定を行うことで、エラーの調査や対応を容易にできます。適切なログの取得やデータ設定の確認を行うことで、問題の早期発見と迅速な対応が可能になり、安定したアプリケーション運用が期待できます。
以下設定を行うことで、トラブル発生時の問題の早期発見や迅速な調査が期待できます。
サーバー管理ポータルのログとモニターを確認します。監査ログはアプリケーションの操作を記録し、診断ログはアプリケーションの詳細ロジックのトレースログを記録します。ログ一覧では、下図のように失敗または異常終了の出力は赤文字で表示されます。(サーバーサイドコマンドログとスケジュールタスクログは、正常終了の場合はリターンコード「0」を返し、異常終了の場合は「0以外」を返します。)
参考:ログとモニター
[アプリ]-[アプリケーション名]-[高度な設定]でサーバーサイドコマンドのログ出力レベルを[詳細]に設定します。アプリケーション上で実行されたサーバーサイドコマンドの詳細ログが出力されます。
[アプリ]-[アプリケーション名]-[高度な設定]-[その他の設定]で実行モードを[デバッグ]に設定します。ブラウザの開発者ツールで、コマンドの実行ログ、実行されたSQL、プロンプト情報などを確認できます。
本来閲覧や操作が許可されていないデータやページが表示されるなど、権限に関するトラブルが発生した場合は、以下を確認します。[権限]-[アプリケーション]-[アプリケーション名]の[リソース権限]と[データアクセス権限]
Forguncy Builderでプロジェクトファイルを開き、[発行]-[サーバーデータの取得]を行い、発行済みのアプリケーションから最新のデータを取得します。データに問題がある場合などには、問題をトレースして再現を試みるなどの調査が可能になります。
アプリケーション運用中に、ページ上のデータが想定と異なる表示や動作をする場合、原因を特定し適切に対処するために、以下の項目を確認することを推奨します。
グラフやリストビューの表示項目が想定と異なる場合、データソースが正しく選択されているか確認する。
リストビューや[クエリー]コマンドなどで、クエリー条件を指定した結果が想定と異なる場合、クエリー条件に誤りがないか確認する。
リストビュー、コンボボックス、変数の設定コマンドのキャッシュが有効かを確認する。キャッシュが有効な場合、クエリー結果はキャッシュの有効期限が切れるまで保持されます。そのため、ログインしているユーザーによって表示されるデータが異なる場合、キャッシュを有効にしていると、ユーザーが誤ったデータにアクセスする可能性があり、想定と異なるデータが表示されることがあります。