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    新バージョンでのアプリケーションの動作検証
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    新バージョンにおけるアプリケーションの動作検証方法について説明します。

    旧バージョンのアプリケーションをバージョン10のForguncyアプリケーションとして動作させた場合の動作検証は、Forguncy 10 Builderのデバッグ機能で行うことが可能です。

    参考:

    多くの場合Forguncy Builderのみで動作検証が可能ですが、次に該当する部分を検証したい場合、一時的なForguncy Serverの検証環境を構築して行う方法を検討してください。(Forguncy Serverは同じPCに複数稼働させることはできません)

    • 異なる環境からアプリケーションにアクセスする必要がある場合

      Forguncy Builderのデバッグ実行の場合、Forguncy Builderを実行しているコンピューターからのみアプリケーションへのアクセスが可能です。動作検証を行うために異なる環境からアプリケーションにアクセスする必要がある場合には、Forguncy Serverが必要です。たとえば、1つのアプリを複数人で動作検証する場合の動作検証などが該当します。

    • ネットワーク環境やコンピューターの性能が関係する場合

      動作検証を行うために実際の移行先のサーバーコンピューターのネットワーク環境や性能が重要となる場合には、Forguncy Serverが必要です。

    • アプリケーションが動作するURLが関係する場合

      Forguncy Builderのデバッグ実行の場合、動作するアプリケーションのURLは「http://localhost」となります。また、SSL証明書を使用したHTTPSはForguncy Serverでのみ設定可能です。そのため、たとえば「SAML 2.0用認証プロバイダー」を使用したシングルサインオンなど、動作検証に実際の運用時のアプリケーションのURLが重要となる場合には、Forguncy Serverが必要です。

    • スケジュールタスクや自動バックアップなどが実際の時刻で実行されるかどうかを確認したい場合

      Forguncy Builderのデバッグ実行でもスケジュールタスクのテスト実行を行うことは可能ですが、たとえば夜間に実行されるようなスケジュールタスクが実際にその時間に実行されるかどうかを確認するためには、コンピューターを稼働させ続ける必要があります。このような場合には、サーバーコンピューターでの稼働が望ましいため、Forguncy Serverが必要です。

    • アプリケーションの処理内容が実際のサーバー環境に依存する場合

      たとえばサーバー側の特定のフォルダーにファイルを保存するなど、ファイルのパスが実際に運用するサーバーに依存しており、その動作検証を行う必要がある場合には、Forguncy Serverが必要です。

    Forguncy 10 Builderのデバッグ機能を使用した動作検証

    1. [必須]Forguncy 10 Builderのインストール

      Forguncy Builderのインストールに記載されている方法にしたがって、Forguncy 10 Builderをインストールします。

    2. [必須]Forguncy 10 Builderのラインセンス認証

      開発ライセンスのライセンス認証に記載されている方法にしたがって、Forguncy 10 Builderのライセンス認証を行います。

    3. (対象者のみ必須)以下の機能を利用している場合のみ実施してください。

      • プラグインのインストール
        対象のアプリケーションがプラグインをダウンロードして使用していた場合、バージョン10用のプラグインを新たにインストールします。詳細はプラグインを参照してください。
      • 認証プロバイダーのインストール
        対象のアプリケーションが認証プロバイダーを使用していた場合、バージョン10用の認証プロバイダーを新たにインストールします。詳細は認証プロバイダーを参照してください。
      • クラウドストレージ
        対象のアプリケーションがクラウドストレージ連携を使用していた場合、バージョン10用のクラウドストレージプロバイダーを新たにインストールします。詳細はクラウドストレージ連携を参照してください。
      • メールサーバー/パスワードポリシーの設定
        旧バージョンに合わせて手動で再設定してください。
        • 対象のアプリケーションがメール/パスワードポリシーの機能を使用していない場合には必要ありません。
        • Forguncy 10 Builderをインストールした環境が、旧バージョンと同一環境で、かつWindowsのログインユーザーが変わらない場合には、再設定は不要です。
          (これらの設定は、環境とWindowsユーザーの組み合わせ単位で保存されています。そのため、設定は旧バージョンと共通となることから不要となります。)
    4. [必須]ユーザーアカウント情報の更新

      対象のアプリケーションのプロジェクトファイル(FGCP)内のユーザーアカウント情報が古くなっており、動作検証に最新のユーザーアカウント情報が必要になる場合、ユーザーアカウント情報のバックアップと復元機能を使うなどしてユーザーアカウント情報を更新します。旧バージョンのヘルプにある「ユーザーアカウント情報のバックアップと復元」に記載されている方法にしたがって、ユーザー情報をバックアップしてください。その後、ユーザーアカウント情報のバックアップと復元に記載されている方法にしたがって、バックアップファイル(FUBAK)ファイルからユーザーアカウント情報を復元します。

    5. [必須]移行対象のプロジェクトファイルのコピー(バックアップ)

      Forguncy 10アプリケーションとして動作確認を行うために移行対象のプロジェクトファイル(拡張子:FGCP)のコピーを作成します。

    6. [必須]既存プロジェクトファイルの変換

      プロジェクトの読み込みに記載されている方法にしたがって、Forguncy 10 Builderで既存のプロジェクトファイル(拡張子:FGCP)を開き、プロジェクトファイルをバージョン10の形式へと変換します。

    7. [必須]デバッグ実行による対象のアプリケーションの動作検証

      デバッグ実行を行ってアプリケーションの動作検証を行い、必要があればアプリケーションを修正します。Forguncy 10 Builderでは、モバイルデバッグ機能によりモバイル端末での動作確認も可能です。詳細はモバイルページのデバッグを参照してください。

      なお、バージョン移行(アプリケーションの動作互換性)に関係のない変更や改善は、移行を行った後にForguncy 10環境であらためて行うようにしてください。特にデータベースに対する変更は最小限となるようにすることをお勧めします。

    一時的なForguncy 10 Server検証環境を用いた動作検証

    一時的なForguncy 10 Server検証環境の各種設定を、既存のものと同様の設定にします。既存環境において、既定から設定を変更していない機能、もしくは使用していない機能の再設定は不要です。

    1. [必須]Forguncy 10 Serverの一時的な検証環境へのインストール

      Forguncy Serverのインストール(Windows)に記載されている方法にしたがって、Forguncy 10 Serverを一時的な検証環境にインストールします。

    2. [必須]Forguncy 10 Serverのライセンス認証

      運用ライセンス認証の手順に記載されている方法にしたがって、Forguncy 10 Serverのライセンス認証を行ってください。

    3. [必須]ユーザーアカウント情報のバックアップと復元

      旧バージョンのForguncy Serverでユーザーやロール、組織情報などを登録している場合、それらの登録情報をバックアップします。旧バージョンのヘルプにある「ユーザーアカウント情報のバックアップと復元」に記載されている方法にしたがって、ユーザー情報をバックアップしてください。その後、ユーザーアカウント情報のバックアップと復元に記載されている方法にしたがって、バックアップファイル(FUBAK)ファイルからユーザーアカウント情報を復元します。

    4. (対象者のみ必須)以下の機能を利用している場合のみ実施してください。

      • 認証プロバイダー
        認証プロバイダーに記載されている方法にしたがって、認証プロバイダーを設定します。
      • メールサーバーの設定
        メールサーバーの設定に記載されている方法にしたがって、メールサーバーを設定します。
      • パスワードポリシーとアカウントのロックアウト設定
        アカウントセキュリティに記載されている方法にしたがって、パスワードポリシー、およびアカウントのロックアウトを設定します。
      • 自動バックアップの設定
        バックアップと復元(サーバー管理ポータル)に記載されている方法にしたがって、同様の自動バックアップを設定します。
      • SSLサーバー証明書の設定
        SSLサーバー証明書に記載されている方法にしたがって、サーバー証明書を設定します。
      • クラウドストレージ
        クラウドストレージ連携に記載されている方法にしたがって、クラウドストレージを設定します。
      • 「グローバル設定」の復元
        Forguncy Serverの多くの設定は「GlobalConfig.xml」ファイルに保存されています。旧バージョンの環境にある以下のファイルをコピーし、一時的な検証環境にある同ファイルを上書きしてください。
      • ログの設定
        ログファイルの出力先と管理に記載されている方法にしたがって、ログの設定をします。バージョン10では、ログモジュールの構造が変わっているため「logConfig.json」ファイルによる設定の引き継ぎはサポートしていません。
    5. C:\Users\Public\Documents\ForguncyServer\GlobalConfig.xml

      設定を反映させるため、Forguncy Serverサービスの管理に記載されている方法にしたがってForguncy Serverサービスを再起動します。

    6. [必須]移行対象のプロジェクトファイルのコピー(バックアップ)

      Forguncy 10アプリケーションとして動作確認を行うために移行対象のプロジェクトファイル(拡張子:FGCP)のコピーを作成します。

    7. [必須]アプリケーションの発行とForguncy 10 Server上での動作検証

      一時的な検証環境のForguncy 10 Serverへアプリケーションを発行し、アプリケーションの動作検証を行います。必要があればアプリケーションを修正します。なお、バージョン移行(アプリケーションの動作互換性)に関係のない変更や改善は、移行を行った後にForguncy 10環境であらためて行うようにしてください。特にデータベースに対する変更は最小限となるようにすることをお勧めします。

      Forguncy 10より、監査ログの設定がForguncy 10 Serverに集約され、Forguncy 10 Builderからは監査ログの設定ができなくなりました。監査ログの設定は、発行時に次の条件を満たす場合にのみ引き継がれます。

      • アップデート後に、対象のアプリケーションをサーバー管理ポータルから削除していない。

      • アップデート後に、Forguncy 10 Builderから対象のアプリケーションの再発行を行う。
        ※アプリケーションは同名で発行される必要があり、別名での新規発行では引き継がれません。

      ログの動作検証を行う場合は、ログファイルの出力先と管理を参照してログを再設定してください。

    8. [必須]Forguncy Serverのライセンス認証解除とアンインストール

      すべての動作検証が完了した後に、Forguncy Serverのライセンス認証解除とアンインストールを行います。ラインセンス認証解除の方法は運用ライセンスのライセンス認証を、アインイストールの方法はForguncy Serverのインストール(Windows)を参照してください。